2012年1月23日月曜日

■農業と観光「新戦略に」 JTB田川氏講演



農業と観光「新戦略に」 JTB田川氏講演
http://www.okinawatimes.co.jp/article/2012-01-22_28828/
2012年1月22日 10時03分

 「沖縄観光新春講演会2012」(主催・沖縄観光コンベンションビューロー)が21日、宜野湾市の沖縄コンベンションセンターで開かれ、JTBの田川博己社長が「ツーリズムによる沖縄経済の活性化」をテーマに講演し、「観光は地域のいろいろな課題を解決する力を持っている。住んでよし訪れてよしの地域づくりをするために、多くの人が街づくりに参加して議論することが重要」と強調した。

 田川社長は観光立県沖縄の進化には、地域の農業と観光が連携した新しい観光戦略の推進や、観光客の受け入れを拡大するための空港設備の強化などが必要と提案した。

 農業と観光の連携の事例として、地域で消費する米を全て地元産にし、生産者も潤う仕組みをつくっている大分県湯布院の取り組みを紹介。「1次から3次産業までの全ての産業が観光でのまちづくりを考えてほしい」と述べた。

 地域資源を生かした観光のまちづくりには「物語」が必要と指摘。田川社長は地域の魅力が全国画一化している現状があると説明し、「出会い」「発見」「感動」など五感に訴える地域の魅力を見つけて磨くべきだと強調した。

 講演後には「沖縄における観光発展の方向性とグローバルマーケットへの展上」をテーマに上原良幸副知事と対談した。

 復帰後の沖縄観光を振り返って田川社長は「自分たちが持っている宝を十分に磨き切れていない。この10年で間違いなく進化しているが、次のステップに進むにはインフラ整備が必要」と指摘。上原副知事は「依存体質で戦略を立てられなかったし、手段を持っていなかった。一括交付金でより自由な手段を獲得したので、これからの戦略構築に生かしたい」と述べた。

 田川社長は「沖縄は潜在的にアジアの中で最大の観光地になる可能性が大いにある。黙っていれば海南島に負けてしまう。復帰40年の節目に心を一つにして前に進んでほしい」と呼び掛けた。




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