2012年1月20日金曜日
■百貨店売上高:昨年2%減 15年連続前年割れ
■百貨店売上高:昨年2%減 15年連続前年割れ
http://mainichi.jp/select/biz/news/20120120ddm008020096000c.html
毎日新聞 2012年1月20日 東京朝刊
日本百貨店協会が19日発表した全国百貨店の11年の売上高は、既存店ベースで前年比2・0%減となり、15年連続の前年割れとなった。全店ベースの売上高は2・2%減の6兆1525億円。東日本大震災後の消費の落ち込みが響いてマイナスとなったが、年後半は回復し、通年の減少幅は既存店ベースで前年(3・1%減)より縮小した。
震災後に被災地の百貨店が休業を強いられたほか、首都圏でもほとんどの店舗が計画停電で営業時間を短縮。自粛ムードも重なって売り上げが減少した。6月以降は自粛ムードが一段落し、時計などの高級品が回復するなど単月では前年並みの水準まで持ち直したが、震災直後の落ち込みを補えなかった。
全国主要10都市別(既存店ベース)では、仙台が年後半は復興需要で2ケタ増が続いたが、震災直後の休業による減収が大きく、通年では1・1%減。全国売上高の約4分の1を占める東京は3・3%減だった。大阪は、0・6%増となり、10都市で唯一プラスだった。
■全国百貨店11年売上高 2%減15年連続で前年割れ
http://www.sankeibiz.jp/macro/news/120120/mca1201200502003-n1.htm
2012.1.20 05:00
日本百貨店協会が19日発表した2011年の全国百貨店の売上高(速報値)は、既存店ベースで前年比2.0%減と、15年連続で前年割れとなった。全店ベースの売上高は6兆1525億円。3月の東日本大震災直後に売り上げが激減。6月以降はやや持ち直したが、年間では前年水準に届かなかった。
「震災と電力不足が、買い物の自粛を招いたことが大きかった」。同日会見した協会の小豆沢(あずきざわ)幸照常務理事は、15年連続前年割れの要因を総括した。
6月からは、クールビズ関連商品などの節電需要や、親しい人との絆を重視したお中元、お歳暮などのギフト需要、都市部の主要百貨店で顕著だった高級腕時計などの高額品人気が売り上げに貢献した。
だが、秋以降に残暑が長引き、売り上げ構成比率の高い婦人・紳士衣料が伸び悩み、7~11月は5カ月連続で前年割れした。
一方、震災の年にあって、同2.0%の減少率はリーマン・ショック以降で最小だった。小豆沢常務理事は「個人消費は底堅い。あとは各社の取り組み次第」と、今後の回復シナリオに期待を寄せる。
百貨店各社も、反転攻勢の構えを見せる。今春、三越伊勢丹ホールディングスは、駅ビルなどに新業態の小型店出店を計画するほか、大丸松坂屋百貨店も旗艦店の松坂屋名古屋店をリニューアル。そごう・西武は、百貨店が取り込めていなかった25歳前後の女性をターゲットに、カジュアル衣料の自主企画商品を強化していく。
SMBC日興証券の金森都シニアアナリストは「デフレ消費が一段落するなど、百貨店に有利な消費環境も出ており、大手を中心に、一定の期待が持てそうだ」と展望している。
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