2012年3月23日金曜日

■「韓国料理の世界化、方向性を改めるべき」



「韓国料理の世界化、方向性を改めるべき」
「世界を対象に創作韓国料理を公募しよう」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/03/21/2012032100941.html
2012/03/21 11:05

「韓国料理の伝道師」趙太権・広州窯グループ代表が著書で苦言
 
 「韓国料理の世界化の伝道師」として知られる趙太権(チョ・テグォン)広州窯グループ代表(64)は最近、韓国政府が推進している韓国料理の世界化政策を批判する内容の著書『文化報国』(キムヨン社)を出版した。趙代表は「韓国料理の世界化の可能性と方向を示したい」と、2003年にソウル市江南区新沙洞に韓国料理レストラン「カオン」をオープンした。07年には私財を投じ、米国カリフォルニア州ナパ・バレーで、韓国料理とナパ・バレー産最高級ワインを一緒に提供するイベント「ナパの晩餐(ばんさん)」を開いたこともある。

 15日にソウル市内のホテルで会った趙代表は、まず「文化報国論」を持ち出したことについて「20世紀は産業報国、すなわち産業化を通じ富を蓄積したが、21世紀は文化が商品として国境を越えていく時代だ。従って、韓国料理を含む文化商品を世界に売り出し、生きていかなければならない」と語った。

 趙代表は著書で、韓国政府が推進する韓国料理の世界化政策について「政府の各部署が重複する事業を展開したため、無駄遣いが多く、効率性は期待以下だった」と記した。「韓国料理の世界化が韓国で注目を集めるようになったばかりのころは、複数の団体や(韓国政府の)委員会で私が必要だった。しかししばらくすると、私は知らぬ間に除外されていた」ともつづった。こうした主張の背景を尋ねると「07年に実施した『ナパの晩餐』で韓国料理の世界化が話題になり、08年には韓国政府が政策を打ち出し政府の基金3000億ウォン(現在のレートで約224億円、以下同じ)が創設された。しかし、行事のための行事、一過性のイベントばかりだった。(官僚たちが)実績を中心に誇示しなければならなかったからだ。私が、こうした韓国料理の世界化の方向に反対すると、私を排除した。韓国料理の世界化に取り組む過程で、これまでに1000億ウォン(約75億円)が消えた。その金をどこでどのように使ったのか、誰も知らない」と語った。

 韓国料理の専門家の間で「大統領夫人が先頭に立って韓国料理の世界化を推進しているため、現政権が終わったら、韓国料理の世界化もうやむやになる」という懸念が出ているのは事実だ。これに対し趙代表は「韓国料理の世界化は、現政権が終わっても続けられなければならない。世界の食品産業は、30年には市場規模が1京ウォン(約745兆円)に達し、外食市場がその半分の5000兆ウォン(約373兆円)を占めると見込まれている。産業化のために経済企画院が設立されたように、韓国政府が確実なマスタープランを打ち出さなければならない」と語った。

 趙代表が考える韓国料理の世界化の方向とは何か。趙代表は、著書に「韓国料理は、現代的感覚と哲学で再創造されてこそ、生命を得る」と記した。趙代表の説明はこうだ。「文化は、私たちの生活の変化と共に、常に進化する。絶えず再解釈されている。現在性を持ち得ない文化は見捨てられる。韓国料理も同様だ。今、韓国人が伝統韓国料理と呼んでいる料理は、そのほとんどが100年程度と歴史が浅い。新たな伝統料理を創作しなければならない」

 趙代表は、こうした背景に基づき「韓国政府の主導で国際公募展を開き、韓国人はもちろん、全世界の人が韓国料理を現在に合わせて再解釈できるようにしよう」と提案した。「最高級レストランからポチャンマチャ(屋台)まで5等級くらいに分け、料理、店員の制服、食器類など韓食関連の衣食住全般について、韓国人だけでなく全世界の人が応募できるようにし、等級別に大賞・金賞・銀賞・銅賞を与えれば、20種類のモデルが創造されるのではないか」というわけだ。「韓国政府は、その結果に基づき、ソウルの江北と江南に20種類のモデルを反映させたレストランをオープンする。大企業が海外の大都市に最高級の韓国料理レストランを出せば、韓国料理を海外にPRできる」




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