2012年6月25日月曜日

■我が国の産業、ローエンド製造業捨てたら何の優位性もなし=中国


我が国の産業、ローエンド製造業捨てたら何の優位性もなし=中国
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=0625&f=national_0625_049.shtml
2012/06/25(月) 14:57
   
 中国の経済誌、中国経済週刊は18日発表の2012年第24号に、「中国はローエンド消費品産業から離れることはできない」とする評論文章を掲載した。

 文章はまず、新興国の労働コストや国際物流コストの上昇に米ドルの値下がりなどが加わって、製造業者が生産拠点を新興国から米国内に移す動きが加速しているとし、米国サウスカロライナ州グリーンビル市による積極的な企業誘致の取り組みを「その縮図」として取り上げた。

 また、ボストン・コンサルティング・グループが「現在中国からの輸入額が2000億ドルになる家電、家具、コンピュータなど7分野の製品について、2020年までに10-30%前後が米国生産に変わり、米国内に200-550億ドルの生産高と200-300万人の雇用を生み出す」との予測を発表したことも紹介した。

 一方で、中国にとって原料価格の乱高下、労働力の急上昇、加工拠点の内陸移転による物流コスト上昇、人民元値上がりによる製造業の地滑りは「中国経済最大の脅威」であると指摘。成長モデル転換や経済構造改革において「産業に優劣をつけてはならない」とし、従来の製造業をべっ視する国内の傾向に警鐘を鳴らした。

 そして「人類の生存に必要なローエンド製品生産を時代遅れとみなすのは大きな間違いだ。ローエンド製品から離れてしまえば、中国の産業には取り立てるほどの優位性はほとんどないのだから」と論じた。



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