2012年6月24日日曜日

■単身での海外旅行&取材時に「ショルダーバッグが便利でリュックサックが不向き」な理由


単身での海外旅行&取材時に「ショルダーバッグが便利でリュックサックが不向き」な理由
http://rocketnews24.com/2012/06/16/221236/
2012年6月16日

以前『海外へ長期取材に一人で行くときに持っていくもの / データの安全と最軽量を重視』という記事を書きました。2~3人で取材に行くなら別ですが、単身で行く場合は移動、聞き込み、撮影、体験、執筆などをすべてひとりでしなくてはなりません。

それゆえ、できるだけ身軽な状態で旅に出たほうがいいという内容の記事を書きました。そのときに「リュックよりショルダーバッグのほうがいい」と書いたのですが、「リュックでも問題ないのでは」というお声をいただきましたので、どうしてショルダーバッグがいいかを解説したいと思います。
 
・リュックはカメラを取り出しにくい
当たり前ですがリュックは背負って持ち運ぶものですので、中から何かを取ろうとしたときに「背中からおろさなくてはなりません」。こが取材時にネックなのです。とっさに撮影したいシーンになったとき、リュックをおろす手間は致命的です。ショルダーバッグの場合、サッとバッグに手を入れてカメラを出せばいいだけなので、「撮りたい」と思った瞬間から撮るまでの間隔が非常に短くてすみます。
 
・カメラを取り出すまでのステップ リュック編
1. リュックを地面におろす(または片方だけ肩からはずして前方にもってくる)
2. チャックを開ける
3. カメラを取り出す
4. リュックの定位置をベストポジションにする(盗まれないようにする)
5. 撮影
 
・カメラを取り出すまでのステップ ショルダーバッグ編
1. チャックを開ける
2. カメラを取り出す
3. 撮影
 
・ならばカメラを首からさげればいいのでは?
首からカメラをさげて移動することも多々あります。しかし、いつもカメラをさげているわけにはいきません。それに、カメラをさげていないほうが適切な場所や状況というものがあります。カメラをさげているだけで警戒したり、緊張する雰囲気が周囲に出ることがあるのです。治安が悪いところでは「盗ってくれ」と言っているようなものです。
 
・リュックは泥棒に狙われやすい
リュックは泥棒に狙われやすいです。特に海外では、リュックを背負っているだけで旅行者であることがわかり、それが日本人であれば目立ちます。そしてなにより、背後でナイフやカッターでリュックを切られて物を盗まれることがあるのです。
 
・ショルダーバッグは「バッグ」部分の位置を選べる
ショルダーバッグは、バッグの部分を身体の前方にもってくることもできますし、真横に持ってくることもできますし、背中に持ってくることもできます。歩きやすい場所にバッグ部分を移動することができるのです。

バッグの部分を前方にもってくれば、殴ってきたり首を絞めてきたりする強盗じゃないかぎり、泥棒にとって「密かに盗む」ことがしにくくなります。
 
・リュックは入る場所を選ぶ
リュックを背負ったまま入りにくい場所ってありますよね。レストランだったり、お店だったり、地域だったり、その場所の雰囲気によってリュックを背負ったり持ったまま入ることに抵抗がある場所があります。種類にもよりますが、ショルダーバッグであればスタイリッシュなものだと「たいていの場所には抵抗なく入れます」。肩ではなくビジネスカバンのように手に持って移動しても良いでしょう。
 
・リュックのメリットもある
しかし、リュックにも利点があります。大量の荷物を運ぶことができますし、なにより両肩両手があくので邪魔になることがなく、「横と前方」に集中して移動することができます。ショルダーバッグだと歩くたびに腰や太ももに圧力と抵抗が発生してしまうのです。
 
・ショルダーバッグにするメリットのほうが大きい
とはいえ、ショルダーバッグにすることで得られるメリットは大きいです。単身で中期から長期の海外取材をする際は、どうしてもショルダーバッグという選択肢になってしまうのです。
 
・ショルダーバッグ内のカメラの位置も重要
カメラをショルダーバッグに入れても、バッグ内がすぐに取り出せなかったら意味がありません。なので、チャックを1/3ほど開けたときにサッと取り出せる位置にカメラを入れておくといいでしょう。そこがカメラの指定席というわけです。チャックを簡単に開けられて盗まれないように、チャックのツマミを前方にしておくのは言うまでもありません。
 
Correspondent: Kuzo


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