<在日中国人のブログ>なぜ日本人は中国に「恐怖」の印象を抱くのか?
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2012年6月25日 14時57分 レコードチャイナ
2012年6月23日、華字紙・日本新華僑報の蒋豊(ジアン・フォン)編集長は「日本人はなぜ中国に『恐怖』の印象を抱くのか?」と題した記事を中国のブログサイトに発表した。以下はその内容。
日本のNPO法人「言論NPO」と中国で英字紙チャイナデイリーを発行する中国日報社が20日に発表した日中共同世論調査の結果、日本人の84.3%が中国に対し「良くない印象」を抱いていることが判明。2005年の調査開始以来最悪の結果となった。
エズラ・ヴォーゲル氏の著書「ジャパン・アズ・ナンバーワン」に示されるように、日本はかつて世界一の経済大国だった。しかし2年前にGDP(国内総生産)世界2位の地位を中国に奪われると、日本人の優越感は次第に姿を消し、その代わりに中国に対する羨望や嫉妬、憎悪、深刻な懸念や不安が生まれ、中国脅威論や中国パニック論、中国圧力論などがしきりに取沙汰されるようになった。
しかし、中国は日本の実質的脅威にはなりえない。軍事的観点から見ても、日本は米国と親密な同盟関係にあり、日本が単独で中国と戦うことはまずないだろう。経済的観点から見れば、GDPはたしかに中国が日本を抜いた。だが日本人1人当たりのGDPは中国の10倍だ。しかも日本には世界的に有名なブランドが多く、製造業や文化産業も大きく発展しており、中国にとって一朝一夕に追いつけるものではない。
日本人が中国に対して「良くない印象」を抱いているのは事実だ。しかし、こうした事実は日本の主要メディアや政治家、オピニオンリーダーたちの意見に大きく左右される。大多数の日本人の中国に関する認識は、日本のメディアと政治家、極右勢力によって成り立っていると言えよう。
日本は高度に情報化の発達した国であると同時に、高度に情報が操作されている国だ。世論は一握りの大手メディアにコントロールされている。政治家や権力者たちもメディアをたくみに利用する。そして一部のメディアは自分たちの利益のために右翼や過激派勢力に迎合し、大げさで歪曲した中国報道を流す。それが日本人の民族主義を呼び起こし、「嫌中」感情を育てることに。中国に対する友好的な声はこうした世論の前に消されてしまう。少数派の「日中友好」の声はますます小さくなり、反対に「嫌中」感情は拡散して強まっていく。こうして日本人は自然と中国に対して悪い印象を抱くようになるのだ。
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