ミサイル:極貧国が巨額を投入、軍事目的以外に考えられず
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2012/12/13 10:35 朝鮮日報
人工衛星の打ち上げに見せ掛けたミサイル発射
衛星自体の装備は粗悪
北朝鮮は長距離ロケット「銀河3号」を打ち上げた理由について「人工衛星『光明星3号』を軌道に乗せるため」と主張している。しかし、国際社会は北朝鮮による今回のロケット打ち上げについて「核弾頭の搭載が可能な大陸間弾道ミサイル(ICBM)開発の一環」と考えている。韓国国防部の金寛鎮(キム・グァンジン)長官は昨日の国会国防委員会で「北朝鮮の意図はICBMの開発だ。そのため今日発射されたのは、射程距離1万キロほどの長距離ミサイルであることは間違いない」と述べた。
■「人工衛星は非常に粗雑」
北朝鮮の朝鮮中央通信は12日「『銀河3号』ロケットにより、人工衛星『光明星3号』2号機を軌道に乗せることに成功した」「科学技術衛星の『光明星3号』2号機には、地球観測に必要な測定機器や通信機材などが設置されている」と報じた。
北朝鮮はこの人工衛星の性能については公表していないが、韓国を含む各国の専門家は「大学の実験室で製作したようなレベル」「簡単な写真を撮影し『金日成(キム・イルソン)将軍の歌』を流す程度だろう」などと予想している。100キログラムという規模からして、人工衛星といえるほどの装備は持てないごく初歩的な衛星であることが分かる。韓国の人工衛星『アリラン1号』は500キログラム、2号は800キログラムで、近く打ち上げられる次の人工衛星は1トンを上回る。北朝鮮が公表した『光明星3号』の写真を見ると、上部にカメラらしきものが設置されているが、高解像度の写真を撮影するにはレンズがあまりにも小さい。
国家情報院の南柱洪(ナム・ジュホン)第1次長は同日の国会情報委員会で「人工衛星の機能を果たすには、最低でも500キログラムほどの重量が必要だが、北朝鮮が打ち上げたのはわずか100キログラムで、人口衛星と見なすのは難しい」「このカメラの解像度は、縦横100メートルを一つの点として撮影する程度のレベルなので、観測が可能かどうか疑わしい」などと証言した。
■この程度の人工衛星に9億ドルを投入か
北朝鮮のような経済的に苦しい国が、この程度の機能しかない衛星を打ち上げるのに天文学的な費用をつぎ込むとすれば、それはミサイル開発以外の理由は考えられない。これは複数の専門家による一致した見方だ。北朝鮮は4月のロケット打ち上げ(失敗)と、今回の銀河3号打ち上げに、総額でおよそ9億ドル(現在のレートで約750億円、以下同じ)を投じたものと韓国政府は試算している。9億ドルを光明星3号の重量で割ると、1キログラム当たり900万ドル(約7億5000万円)だ。科学者の間では「人工衛星1キログラム当たりの打ち上げ費用を2万5000-4万ドル(約210万-330万円)ほどに抑え、5年以上使用すれば、経済的に見合う」と判断されている。
■人工衛星の打ち上げを他国に委託しないワケは
単に人工衛星の打ち上げだけが目的であれば、費用を抑えるためすでに打ち上げ技術を持つ国に任せるのが一般的だ。かつて米国と北朝鮮は交渉の過程で、北朝鮮がロケットの打ち上げを中断する見返りに、第三国が人工衛星の打ち上げを代行する案を検討したこともある。
しかし北朝鮮は1998年以降、5回にわたりロケットの打ち上げに取り組み、また核実験も繰り返してきた。ここ14年間に北朝鮮がロケット開発とその打ち上げに投入した資金は、およそ17億5000万ドル(約1460億円)と試算されている。
北朝鮮は12日「光明星3号2号機打ち上げの成功は、宇宙の自主的平和利用の権利を堂々と行使し、わが国の科学技術と経済を発展させる画期的な出来事」などと宣伝した。しかし国連は2009年6月に安保理決議第1874号を採択し、北朝鮮に対して弾道ミサイル技術を使ったいかなる打ち上げ行為もやらないよう要求してきた。北朝鮮は今回この安保理決議を拒否し、ロケットの打ち上げを強行したのだ。
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