中国、反政府「邪教」摘発…9省で終末論流布の500人超拘束
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=1219&f=national_1219_014.shtml
2012/12/19(水) 11:56
中国各地で、マヤ暦に基づき今月21日を「世界の終わり」とするデマが流行し、当局が取り締まりを強化している。18日までに青海省を中心に、浙江、陝西、江蘇など9省で500人以上がデマを流布したとして拘束された。このうち400人以上が中国政府が「邪教」と認定するキリスト教系新興教団「全能神」のメンバー。当局は「反党・反政府を扇動する邪教組織」として警戒を強めている。中国のニュースサイト、東方網などが19日伝えた。
青海省の警察当局はこのほど、同省で全能神の一斉摘発に乗り出し、18日までにメンバー400人以上を拘束した。青海省公安庁によると、12月に入って同省では全能神がデマを流布し社会秩序を乱す事件が40件あまり起きていたという。
江蘇省無錫市でも今月、「世界終末論」を流布していたとして、全能神メンバー数十人が警察当局に拘束された。浙江省蘭渓市でも中核メンバー58人が拘束された。年齢は85歳から18歳までと幅広く、終末論のほか政府を攻撃する言説を流布していたという。
内モンゴル自治区興安盟(ヒンガン盟)では、終末論を利用した詐欺容疑で逮捕された4人が、その後の取り調べで全能神メンバーであることが分かった。
このほか陝西省と広東省でも、全能神が違法に集会を開き、「終末論」を宣伝して、教団に金銭や財産を差し出すよう人々を扇動しているという。
中国国営中央テレビ(CCTV)は、「全能神は『世界の終わりが来る』といったデマを流して社会を混乱させ、党と政府に敵対するよう信者を扇動する邪教組織」と伝えている。「また信者をだまして金銭や財産を巻き上げている」と警戒を呼びかけている。
「全能神」とは
「東方閃電」「実際神」とも呼ばれるキリスト教系の新興宗教団体。創始者は黒竜江省出身の趙維山氏。別のキリスト教系新興教団から分派し、1993年に河南省から組織を拡大した。趙氏は2000年に米国に逃れ、01年に教団名義で政治亡命を申請した。
1人の若い東洋人女性を「全能神」「東方閃電」「実際神」などと称し、「キリストの生まれ変わり」として崇拝の対象とする。「大司祭」と自称する趙氏が事実上のトップ。組織は上下関係の厳格なヒエラルキー構造で、メンバーには絶対服従を要求するという。
「赤い龍(中国共産党) と決戦して滅ぼし、全能神が統治する国家を建設せよ」と主張するなど政治色を帯びており、中国政府は早くから「邪教組織」(カルト教団)として取り締まり対象としている。
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