2013年1月10日木曜日

■学校や社会と断絶、休学生の34%が自分を哀れむ


学校や社会と断絶、休学生の34%が自分を哀れむ
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/01/09/2013010901372.html
2013/01/09 13:53 朝鮮日報

日本にも「下流意識」がまん延、国家的活力が大きく低下

   
 「誰かに会わない限り、情報そのものも入ってこない。基本的には外部との交流を断ち切っているから。わざとそうしている。遠く離れた無人島に1人で住んでいる気分」

 一昨年ソウルの私立大学を休学し、就職活動しているというヤンさん(25)の話だ。取材チームが休学生100人を対象にインタビューを行った結果、休学生の多くはヤンさんのように外部との交流を断ち切った状態で生活していた。

 自分が希望する「資格」を取得するために、暗い読書室と考試院(受験生向けの貸し部屋)を行き来したり、生活費や授業料を稼ぐために朝から晩までアルバイトに明け暮れたりする休学生がほとんどだった。休学生の多くは学校と社会のどちらにも属しておらず、寂しさと絶望感を感じていた。

 取材チームのインタビューに応じた休学生100人のうち34人は「自分自身を哀れな存在と感じる」と回答した。税理士試験のため、3学期目の休学に入った亜洲大学経営学部のチョさん(26)は「友人は私が休学して勉強しているのを知っているから連絡してこないが、疎外されているようで憂うつになるときが多い」と話す。公務員試験の準備をしているという高麗大学行政学部のシンさん(25)は「ワンルームの密集地帯には、私のように一緒に食事してくれる人がいない休学生たちが集まっていた」と話す。

 取材チームが携帯電話を通じたアンケート調査を専門に行うオープンサーベイに依頼し、休学生1000人を対象に調査を行ったところ、回答者の60.5%が「休学しても目標を達成できないのではないかという思いがある」と回答した。また、12.6%は「外部との交流を断ち切っているため、寂しさを感じる」と回答した。

 外部との交流を完全に断ち切った状態で生きていく「独りぼっちの隠遁型」が集まるインターネットカフェでも「どう考えてもまた隠遁型に戻ってしまいそうだ。休学して私の内面を隠して生活していく以外、これといった方法がない」などの回答があった。昨年4月には、数年間にわたり休学し各種公務員試験に挑戦したものの目標を達成できなかった休学生(28)=光州市=が、モーテルで首を吊って自殺する事件も発生した。

 中央大学社会学部のシン・グァンヨン教授は「日本では2000年代初めから若者が現実に対して挫折感を抱いて安住し、社会的な活力を失ってしまう『下流意識』が社会的問題となった。韓国の若者も下流意識に捕らわれるのではないかといった懸念はぬぐえない」と話した。




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