2013年2月8日金曜日

■「春節」商戦、苦慮する観光・流通業界 富裕層の個人旅行客に照準


「春節」商戦、苦慮する観光・流通業界 富裕層の個人旅行客に照準
http://www.sankeibiz.jp/business/news/130208/bsd1302080601005-n1.htm
2013.2.8 06:00  

 昨年9月の沖縄県・尖閣諸島の国有化以降、初めて迎える中国の春節(旧正月、今年は10日)を前に、中国からのツアー客減少が見込まれる国内の観光業界や流通業界が、対応に苦慮している。個人旅行客への態勢を充実させるほか、中国人以外の外国人観光客に照準を絞るなど、例年とは違った手法で“かき入れ時”を乗り切る。

 「全体の約6割が台湾からの訪日客」。旅行代理店大手のJTBの担当者は、春節での訪日外国人の動向を分析する。

 日本政府観光局(JNTO)によると、2012年の訪日外国人約836万8000人のうち、中国人は約143万人で過去最高だったが、尖閣諸島問題による日中関係の悪化した昨年9月中旬以降、「団体旅行を中心に訪日旅行客が減少」(JNTO)。同10~12月には前年同期比1~3割減となった。

 秋葉原などの中国人に人気の買い物スポットでは、家電量販店などが数少ない個人旅行客に的を絞る。

 「留学生など、中国語が話せるアルバイトを集中的に増員した」と話すのは、ヨドバシカメラ マルチメディアAkiba(東京都千代田区)の担当者。きめ細かな接客で、富裕層の個人客のまとめ買いを促す。併せて、品切れで販売機会を逃すことがないよう、人気の電気炊飯器などは、通常の5割増しの在庫水準で手ぐすねを引く。

 小田急電鉄は、中国人にこだわらず、訪日外国人全体に狙いを定める戦略だ。通常価格から900円割り引く「春節限定箱根フリーパス」(大人4100円)を2月末まで販売し、誘客を図る。10~12日は箱根で甘酒や書道などの無料体験などを実施し、海外で広く人気の日本文化でもてなす。




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