2011年11月14日月曜日

■東北6県が元気アピール:台北国際旅行展に23万人[観光]


東北6県が元気アピール:台北国際旅行展に23万人[観光]
http://news.nna.jp/free/news/20111114twd002A.html
台湾  2011年11月14日(月曜日)

観光見本市「台北国際旅展」が11日、台北世界貿易中心展覧で開幕した。東日本大震災による原発事故の影響で外国人観光客が激減している日本からは、東北6県が出展して元気をアピールしたほか、総合ディスカウントストアのドン・キホーテが台湾人客の増加を見越して初出展。女性客を狙ったメーキャップショーなども行われ、初日から大勢の客でにぎわいを見せた。

日本からは旅行会社や航空会社のほか、観光庁や地方自治体、鉄道会社などが出展。このうち、東北6県は観光地を紹介するブースのほかに「謝謝台湾!」と書かれたパネルを掲げ、世界で最も多くの義援金が集まった台湾に感謝のメッセージを伝えた。

日本観光振興協会東北支部の廣瀬浩子さんによると、地震と津波による悲惨な光景や原発事故による放射能被害の報道が台湾でも続いたため、「出展を控えようと考えた時期もあった」。しかし5~6月には恐怖心をあおるようなものだけでなく、復興の様子や安全性を伝える報道も増えたため、「逆に元気なところをアピールしたい」と例年通りの規模で出展することを決めた。

仙台市は町の復興の様子を伝える写真や放射能の数値を示す表などをまとめたアルバムを展示し、観光地の安全性をアピール。東北を訪れる外国人旅行客は現在でも例年の3割に満たないが、それでも台湾人客などの客足は少しずつ回復に向かっているという。


■ドン・キホーテ初出展

ドン・キホーテは初めて出展。これまでも北京や上海、バンコク、ソウルで同様の観光見本市に参加してきたが、台湾人客の伸びが大きいとして初出展に踏み切った。全国の売上高は震災の影響で4~5月に前年同期を割り込んだが、6月からは回復し、10月は30%増えたという。

中村好明・社長室ゼネラルマネージャーは「円高の影響を受けて、外国人旅行客のディスカウントショップでの消費が増えている」と説明。同社は全店舗と周辺の飲食店の料金が割引されるクーポン券が付いた地図などを提供している。


■メークショーも開催

観光庁は、台湾人女性の日本のファッションへの強いあこがれを見越した今年初めての試みとして、日本人メーキャップアーティストによるメークショーを開催した。アジア各国で活躍するフリーランスのアーティスト、猪久保悟さんはステージで女性モデルへのメークを披露。会場には多くの女性客が集まった。猪久保さんは「日本に旅行に来た際にはぜひ、サロンと温泉に寄ってきれいになって」と中国語で呼びかけた。


■世界61カ国・地域から

台北国際旅展の初日はあいにくの雨天にもかかわらず、昨年より約5,500人多い5万人余りが来場した。

台北晶華酒店(リージェント)などを運営する晶華国際酒店、六福グループ、雄獅旅遊(ライオン・トラベル)、鳳凰旅行社など主要ホテルや旅行会社の売上高は軒並み1,000万台湾元(約2,600万円)を突破。好調を印象付けた。

晶華は展示会開催に先駆けて、先週初めからオンラインでの販促活動をスタート。3,000万元を売り上げた。さらに会場では、台北晶華酒店、ジャストスリープ、宜蘭蘭城晶英酒店、太魯閣晶英酒店の傘下ホテル4社がブースを設け、初日は1,500万元分を販売した。

主催者の台湾観光協会によると、25回目となる今年は世界61カ国・地域の企業や団体が前年比25%増の1,500ブースを設置。初めて台北世界貿易中心展覧1、3館の2施設を使って開催し、過去最大規模となった。

会期は14日まで。最終日は入場時間を午後8時まで延長する。4日間の会期中の入場者数は昨年を上回り23万人に達するとみられている。



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