2011年11月10日木曜日

■外国人客「戻って」 県、観光ルート開拓


外国人客「戻って」 県、観光ルート開拓
http://mytown.asahi.com/nagano/news.php?k_id=21000001111070001
2011年11月07日

 今年3~6月の県内の外国人宿泊者数が、前年同期より7割も減ったことが観光庁の統計で分かった。県国際観光推進室は東日本大震災による原発事故の影響とみる。県は外国人客を呼び戻そうと、新たな周遊コース(プラチナルート)の発掘に乗り出した。

 観光庁が10月に公表したまとめによると、3~6月の県内の外国人宿泊者数は計2万4270人で、前年同期より6万3760人減った。特に4月は2560人で、前年同期を2万6590人も下回った。

 「日本は安心・安全な観光地だったはずだが、原発事故で『放射能汚染』のイメージが付き、敬遠されるようになってしまった」と佐藤公俊・同室長。

 県によると、これまでは台湾、オーストラリア、香港、中国、韓国の旅行者が多かった。宿泊先では白馬村、長野市、松本市、軽井沢町、茅野市が上位を占める(2010年)。

 ただ、これまでは「白馬村のスキー」といった特定の観光資源しか活用してこなかった面もあり、「長野県の魅力を十分に生かし切れてはいない」(同室)という反省もあった。

 新たな魅力を発信するため、県は市町村の観光協会などにアンケートをして、外国人に売り込みたい観光地を探すことにした。さらに、県内在住の外国人にも観光資源を推薦してもらい、「プラチナルート」を商品化するという。

 昨年の観光庁の調査によると、外国人が日本への旅行で体験したいことを尋ねたところ、「四季の体感」「スキー」「温泉入浴」が上位に入った。いずれも長野県の得意分野で、潜在的な集客力は十分だ。

 県は年度内にアンケート結果や報告書をとりまとめたうえで、全県的な外国人誘致の体勢を整えるため、市町村との連絡協議会を立ち上げたい考えだ。



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