2011年11月17日木曜日

■観光授業で古里再発見


観光授業で古里再発見
島初の予算化 児童 旅行パンフ作製へ
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/hyogo/news/20111117-OYT8T00031.htm
(2011年11月17日  読売新聞)
 
  淡路市は、市立塩田小で先月から、4年生を対象に観光をテーマにした授業を行っている。地域の観光資源の発掘や、温泉地などの観光振興の実例を学び、淡路島内の自治体では初めて、教材製作費など約80万円を予算化。古里の魅力を知り、島外に出たときなどに情報発信できる人材育成を目指す。

 「みんなが住む塩田地区で、観光の売りになりそうなものを挙げてみよう」

 今月上旬、岸本伸明教頭(53)が児童9人に問いかけた。「遊園地がある」「桜の木がいっぱい」「野菜がおいしい」「海の景色がきれい」……。次々に手が挙がり、1人で20以上考えた児童もいた。

 これまでに、客足が遠のいた温泉街を国内有数と言われるまでに立て直した熊本県・黒川温泉の取り組みなどを学習。来月まで週1回続け、今後は校区で観光に生かせる題材を探し、3人1組で1泊2日の旅行プランを提案するパンフレット作りに挑戦する。

 中川聖也君(10)は「授業が始まってから、家や学校の周りの『いいところ』を探すようになった」と話す。市観光政策課は「地域の魅力を伝えられる人材育成は観光振興の基礎。根気よく続けたい」としている。

      ◇

 「観光教育」は、国が2000年代前半に観光重視の方針を打ち出して以降、観光庁が発足した08年にかけて広がった。

 島内でも同年、小学校の教諭らでつくる教育研究グループ「TOSS淡路キツツキ」が研究を始めた。手作りの庭を公開する「あわじオープンガーデン」や、国生み神話などが題材のテキストを作るなどし、南あわじ市の小学校の授業に導入。同グループの山川直樹代表は「地元の良さを自覚することは、より良い町にしようという思いにつながる」と話している。



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