2011年12月13日火曜日

■外食も「韓流」、飲食店の海外進出が加速化


外食も「韓流」、飲食店の海外進出が加速化
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2011/12/11/2011121100374.html
2011/12/11 11:53

韓国系コーヒーショップ「カフェベネ」、ニューヨークに第1号店
ニューヨーク中心部にスターバックスの4倍の広さでオープン
カフェベネ、今月マンハッタンに第1号店をオープン
ベーカリーショップ「パリバゲット」は中国に68店舗
BBQは56カ国で大人気
 
 経済専門誌の「フォーブス 」が評価したマクドナルドのブランド価値は、2010年の時点で359億ドル(約2兆8000億円)に達した。

 数百円のハンバーガーを販売するマクドナルドの企業価値が、ゼネラルエレクトリック(GE)の337億ドル(約2兆6300億円)、トヨタの241億ドル(約1兆8800億円)、ルイヴィトンの190億ドル(約1兆4800億円)など、高価な家電、自動車、ブランド品メーカーを上回ったのだ。世界中どこでも気軽に利用できるファストフード店のブランド価値が、大きく認められた結果だ。

 韓国にもマクドナルドのような大成功を目指す企業が多く、国内での成功を基盤に世界に進出する外食企業が相次いで登場している。

 韓国のコーヒーブランド「カフェベネ」は、今月末に海外1号店をオープンすると発表した。その場所は、世界経済の中心地であるニューヨーク・マンハッタンのタイムズスクエアの近く。現在内装工事が行われている店舗は、広さ660平方メートル(約220坪)で、近くにあるスターバックスの4倍の規模だ。このスターバックスもカフェベネに対抗するため、最近になって店内と外観をリニューアルしたという。

 カフェベネのキム・ソングォン社長は「海外市場への進出は、単にコーヒーを売ることが目的ではない。マクドナルドが米国式のライフスタイルを世界に広めたように、“韓国式のコーヒー文化”を世界に広めることが目的だ」と意気込みを語った。

 SPCグループのベーカリーショップ「パリバゲット」は、11月末に中国・南京に直営店をオープンした。韓国のベーカリーブランドが南京に進出するのは今回が初めてだ。現在、中国で68店舗を運営するパリバゲットは、来年には大連と重慶にも新たな店舗をオープンする予定だ。パリバケット中国法人のファン・ヒチョル常務は「中国に進出して8年で、ショッピングモール側から入店を求めてくるほどに成長した」と語った。

 チキンのフランチャイズを展開するBBQは、現在56カ国で約350店舗を展開している。2003年に上海に最初の店をオープンして以降、積極的に海外市場を開拓し、今ではアジアをはじめ欧州や中東、中南米にも進出している。09年には海外での売り上げが1億ドル(約78億円)を突破した。
BBQは、子どもの70%が靴を履いていないというカンボジアのプノンペンでも、毎月の売り上げが1億2000万ウォン(約830万円)に達するほど人気を集めている。スペイン、日本、中国などでも家から電話で注文できる「韓国式のサービス」を提供し、話題を集めている。

 BBQのパク・ヨルハ室長は「中国では韓国のようにチキン、コーラ、漬物をセットで販売し、欧州では店内で食事中にテーブルのベルを鳴らすだけで従業員がやって来ることが、非常に新鮮なサービスとして受け止められている」と述べた。

 このように外食ブランドが海外進出に力を入れる理由は、国内市場での低迷を打破するためだ。カフェベネやBBQ、パリバゲットはいずれも韓国では独走態勢にあるトップブランドだ。08年4月にオープンしたばかりのカフェベネは、わずか3年半で720店舗に拡大し、コーヒー専門店市場を完全征服した。同様にパリバゲットは韓国国内に3010店、BBQは1800店を運営しており、いずれも韓国では業界トップを誇る。

 海外市場で成功するかどうかは、現地化と差別化に懸かっている。「サブウェイ」や「ウェンディーズ」など世界的なファストフード店が韓国で成功できないのも同じ理由だ。BBQの関係者は「現地の顧客の好みに合わせるため、スペインでは辛みを完全になくし、塩辛い味を強調した。また中国のようにチキンを食事と考える国では、ご飯を同時に提供するメニューも取りそろえている」とコメントした。

 パリバゲットは100種類以上のパンを販売する米国の店との差別化を図るため、販売するパンの種類を300種以上に増やした。パリバゲットのファン・ヒチョル常務は「中国では売場で直接ケーキを作って販売するという新しい方式を導入した」と語った。

陳仲彦(チン・ジュンオン)記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版



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