■アラスカ横断の犬ぞりレース、記録的な大雪の中で開幕

アラスカ横断の犬ぞりレース、記録的な大雪の中で開幕
http://www.cnn.co.jp/showbiz/30005812.html
2012.03.05 Mon posted at: 13:41 JST 　CNN

（ＣＮＮ）　米アラスカ州の厳しい風雪に耐えながら約１８５０キロを横断する毎年恒例の犬ぞりレース「アイディタロッド」が今年もスタートした。４０回目となる今大会は記録的な大雪に見舞われ、主催者は３日の出発式直後にコースの変更を発表している。

今大会には６６組がエントリー。アラスカ州南部のアンカレジを出発し、雪原を横断してベーリング海に面した北西部の町ノームを目指す。

アンカレジの積雪はこの冬、例年の約２倍の３メートルに達し、１９５４年に記録した過去最高の３．３メートルに迫る勢い。雪が深くなれば犬たちが体力を消耗し、危険なヘラジカに遭遇する確率も高くなる。既に複数の出場者が、練習中にヘラジカに遭遇したと話している。

４日のレース開始を控えて主催者側は３日、強風と雪のために予定していたコースを変更すると発表。今後も天候の変化を見ながら、できる限り最適なルートを選択するとした。

別の大会の優勝記録を持つベテランのハフ・ネフさんは、これまでに犬１頭を失い、重度の凍傷を負ったといい、「母なる自然に敬意を払い、犬たちに気を配りながら安定を保たなければ」と気を引き締める。

昨年の大会は、優勝したジョン・ベイカーさんが８日と２２時間４６分２秒という新記録を打ち立てた。しかし昨年は今年に比べてコースの状態がはるかに良好だったといい、今年この記録を破るのは難しそうだという。