2012年3月5日月曜日
■【上海ブログ】日本人が思う、「鍋貼」は本当に焼き餃子なのか
【上海ブログ】日本人が思う、「鍋貼」は本当に焼き餃子なのか
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=0305&f=national_0305_082.shtml
2012/03/05(月) 11:33
いろいろ食生活のことも書いてきたが、実際の生活ではなかなかえり好みはできない。
幸か不幸か、上海の自宅付近には、昔ながらの、逆に言えばあまり清潔感なく、きれいではない、半分屋台のような、ラーメン屋や包子などの店舗が集中した通りがあり、夜遅くなった時の晩御飯などは、帰り道にそこで「帯走」(テイクアウト)して家で食べて済ます。
こうしたものは、店の雰囲気を想像せずに自宅で食べる分には、安く、うまい。その中で、定番として「鍋貼」がある。いわゆる焼き餃子だ。中国の場合、「餃子」と言えば水餃子であり、焼き餃子の「鍋貼」は高級店にはほとんど置いてなく、こうした路肩の店で売っている場合がほとんどだ。
上海現地法人のスタッフも、ランチにこの「鍋貼」を持ち帰って食べる場合がある。以前紹介した、マクドナルドのテイクアウトと同じ、1人が、「鍋貼買ってくるけど」と言えば、「俺も、私も」となるわけだ。そうした場合、原則として、「鍋貼」だけを黙々と食べる。
日本人的な感覚では、焼き餃子だけを注文し、黙々と食べる、というのはあまり想像できない。だから、日本の焼き餃子と、中国の「鍋貼」を一緒に考えるのは無理があるかもしれない。中国の「鍋貼」はそれだけで原則的には主食であり、おかずなのだ。
90年代の留学時代にも好んで「鍋貼」を注文した。いや、昔の方が頻繁に食べた。後述するが、「鍋貼」はものすごく油っぽい。年を取るときつくなる。私の記憶にある昔の「鍋貼」はどちらかというと、日本の春巻きぐらいの大きさ(日本の焼き餃子の数倍はある)で、たっぷりの油で焼き上げる、というもので、見た目からして、もはや日本の焼き餃子と全く違うものだった。
現在、上海で食べる「鍋貼」は、見た目こそ、日本の焼き餃子に似ている。変な言い方だが、形は春巻きっぽさのある長細いものではなく、餃子そのもの、大きさも日本の餃子と大差ない。調理方法は、やはりたっぷりの油で焼き上げるもので、それは変わらない。むしろ、揚げて焼く、と表現した方がよいかもしれない。それが実現できるのは、日本の焼き餃子では考えられないような皮の厚さによる。
「鍋貼」はとにかく皮が厚い。だから、この小麦でできた皮が主食になりえる、というわけだ。もちろん具がおかず。ラーメン+チャーハン、ラーメン+焼き餃子、ラーメン+ライスなどを好む日本人とは違い、主食とおかずを厳密に分ける傾向にある中国人にとって、主食とおかずが手軽に摂れ、美味しい食べ物、それが「鍋貼」なのだろう。
皮が分厚いから調理する際のたっぷりの油もよくしみこみ、結果ものすごく油っぽくなる。やはり日本の焼き餃子と同じ感覚では食べられないが、これはこれで病み付きになる。何日か食べないと、また食べたくなる。お酒のつまみには本当に最高だ。
ただ、ここで使われている油が、噂の「下水油」なのかもしれない、と考えると、食欲は減退するが。「下水油」の方がおいしい、という都市伝説もあるにはあるが。
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿