2012年3月6日火曜日

■福島の12年後がある映画『プリピャチ』を国民全員に観てほしい



福島の12年後がある映画『プリピャチ』を国民全員に観てほしい
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=0302&f=entertainment_0302_004.shtml
2012/03/02(金) 06:33 サーチナ

 チェルノブイリ原発事故から12年後の立入制限区域の現実をとらえたドキュメンタリー映画『プリピャチ』が、3月3日(土)から劇場公開される。これに先がけて3月1日(木)、福島県双葉郡双葉町出身者・関係者・双葉高校同窓会を対象にした先行無料上映会が、東京・渋谷アップリンクで行われた。

 本作は、『いのちの食べかた』で知られるオーストリア人のニコラウス・ゲイハルター監督が、チェルノブイリ原発から4キロの町プリピャチを1998年に撮影した記録映画。ロングインタビューとワンシーンワンショットのモノクロ映像で、立入制限区域内の日常が示される。

 今回の先行上映では、双葉高校出身者15名を含むおよそ20名が来場し、上映後に意見交換会も行われた。「浪江はこの映画の景色そのまま。ブタクサがボーボーと生い茂って、荒廃していくばかり。映画は事故から12年後だが、1年でこの状態。愕然とした」「3.11から故郷を離れたまま。天地が逆さまになったような状態でいる。それにどう立ち向かえばいいのかわからない」「この映画を国民全員に観てもらいたい。そうでなければ福島の実態はわかってもらえない。ここには12年後の福島の姿がある」といった意見が出た。

 会場には、近く劇場公開される『立入禁止区域・双葉 ~されど我が故郷~』を監督した双葉出身の佐藤武光氏も訪れ、「双葉もこのとおりになるんだろうと思いながら観た。日本は20キロ圏内を強制立入禁止にしてしまったが、SPEEDIのデータからもわかるとおり、プリピャチのように安全な場所もある。危険なのは承知の上で帰りたいという高齢者などは、そうできるようになるべき」と話した。

 映画『プリピャチ』は3月3日(土)より、渋谷アップリンク、新宿武蔵野館ほか、全国順次公開される。




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