2011年12月2日金曜日

■手数料をこれ以上増やすな~議会、人権団体が航空会社をけん制


手数料をこれ以上増やすな~議会、人権団体が航空会社をけん制
2011年11月30日 19:09米国東部  Fax Express
http://www.usfl.com/Daily/News/11/11/1130_027.asp

 旅客機の預け入れ荷物を有料にして収入を増やす航空会社の姿勢に歯止めをかけようと、議会や人権擁護団体が対策に乗り出している。ただし、この年末に何らかの効果を期待するのは無理のようだ。

 ロサンゼルス・タイムズによると、メアリー・ランドリュー上院議員(民主)はこのほど、旅客機搭乗1回ごとに荷物1個は無料で預けられるようにする法案を上院商業科学運輸委員会に提出した。同議員によると、法案はますます増えそうな手数料から乗客を守るのが目的で、ほかに持ち込み手荷物は無料にすることや機内での水の補給、洗面所利用を保証することも盛り込んだ。

 国土安全保障省のジャネット・ナポリターノ長官も最近、乗客が機内に持ち込む手荷物の量を減らすため、預け入れ荷物1つは無料にするよう航空会社に提案した。預け入れ荷物の有料化とともに手荷物を増やす人が増え、搭乗前の安全検査に時間がかかるようになり、そのコストが年間2億6000万ドルも増えているという。

 荷物の問題は旅行者にとっても大きな心配事になっており、米旅行業協会(USTA)の最新調査では、旅客機利用者の72%以上が「手荷物の量が増えたことが最大の不満の1つ」と答えている。しかし、 米航空運送協会(ATA)は「客にどんなサービスをどんな値段で提供すべきか政府が規制するのは明らかに不適切。特に1978年以降の航空規制緩和に逆行する」と主張して、ランドリュー氏の法案に反対している。

 一方、航空利用者の権利保護を目的とする航空旅客権利協会はこのほど、ホリデイ期間の11月23日~12月31日だけでも預け入れ荷物手数料を取らないよう、航空各社に呼びかけた。航空会社からは今のところ何の反応もない。


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