2011年12月8日木曜日

■浙江省観光関係者、本県視察 藤野厳九郎記念館訪れ助言-福井


浙江省観光関係者、本県視察 藤野厳九郎記念館訪れ助言-福井
 http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/economics/31917.html
(2011年12月8日午前7時52分)

 中国・浙江省の観光20+ 件関係者らが7日、本県視察に訪れた。一行は、中国を代表する思想家、魯迅の恩師で福井県あわら市出身の医師、藤野厳九郎の記念館(同市)などを見学。厳九郎の資料展示に興味を示し「中国へのPRの柱にしては」とアドバイスした。

 来県したのは、同省政府の高官や省内の旅行会社の担当者ら計5人。11月に西川知事が訪中した際、上海市や浙江省の大手旅行会社を訪ね、県内の観光20+ 件地をトップセールス。本県に興味を持った一行が九州などへの視察に福井行きを組み入れた。一行は6日夜に来日し福井入り。7日は2班に分かれ同記念館のほか永平寺や福井市の一乗谷朝倉氏遺跡などを巡った。

 同記念館には旅行会社の担当者ら3人が訪れ、常駐する中国人ガイドから説明を受けた。記念館は、えちぜん鉄道あわら湯のまち駅前の広場に厳九郎が晩年を過ごした邸宅を移築、資料館を備え11月に再オープン。魯迅と厳九郎との関係を示す資料などがあり、担当者は「魯迅先生と藤野先生の関係がほぼわかる内容」と興味深く見学した。

 中国の教科書には魯迅が日本留学時に指導を受けた厳九郎について書いた「藤野先生」が掲載され、厳九郎の名は中国で広く知られているが、福井出身ということはほとんど知られていないという。担当者の一人は「多くの中国人が知っている藤野厳九郎を柱に、まず福井の名前を覚えてもらうことが大事なのでは」と話す。県観光振興課では「浙江省への売り込みも積極的に行い、一般観光20+ 件のほか教育旅行も誘致していきたい」としている。



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