2012年3月23日金曜日

■飲食店で火災…煙充満しても従業員は客に「お勘定!」=北京



飲食店で火災…煙充満しても従業員は客に「お勘定!」=北京
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=0323&f=national_0323_047.shtml
2012/03/23(金) 17:22
 
 北京市内のホテル、柏悦酒店66階にあるレストラン「北京亮餐庁」で21日午後8時ごろ、火災が発生した。火災の規模は大きくなく、すぐに消し止められたと“みられている”が、煙が充満する中で従業員は「持ち場に踏みとどまり」、客に支払いをさせていたことが分かった。中国新聞社などが報じた。

 店内に煙が流れはじめた時、不審に思った客に対して従業員は「調理で出た油煙が漏れた」と説明した。次に、木の焦げるような匂いが強くなった。数分後にスプリンクラーが一斉に作動して、水を噴霧した。騒然とする中で従業員は勘定書きを持って店内の客のテーブルに駆けつけ、支払いを求めたという。

 店内にいた客のひとりの王さんは、支払いを終わらせたあと、階段で63階まで降りたが、そこも煙で充満していた。従業員には、「エレベーターで降りてください」と指示された。「火事なのに、エレベーターを使ってよいのか」と聞いたところ、「エレベーターは極めて安全です」と言われたので従った。1階につくと、建物の周囲は消防車で埋め尽くされていたという。

 火元は厨房内のオーブンとの見方がある。炎を見たという人もいるが、火は燃え広がらなかった。

 ホテル側は「オーブンから濃い煙が噴き出す事故だった」と説明。「お客様と従業員の安全を確保するため、ホテルはただちに、緊急避難の対応をしました」という。「炎を見た」との声が出ているが、「厨房施設の全面調査をしています。すべては検査結果が出てからお話します」と、回答を拒否した。

 店の対応に納得がいかない王さんは、電話で店に抗議した。22日になり「責任者」と称する人物から電話がかかってきた。混乱があったことについては謝罪したが、「火災は発生しなかった」と述べたという。客を逃がすより支払いを優先したことについては、「お客様が多くて、従業員は忙しかった。避難誘導にまで手が回らなかった」と述べたという。

 ホテルや飲食店は“自主的”に現場を封鎖した。消防などの現場調査を拒否する意図があったとの見方がある。北京市・消防局の李進副局長は「行政の関連部門が、柏悦酒店の責任者と問題について交渉する」と述べた。

 同ホテルの63階のエレベーター乗り場には、豪華な黒大理石の柱に中国語と英語で「火災の際には、エレベーターを使って避難しないでください」と明記されている。




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