カジュアル衣料をグローバルに売る覇権争いを取材しました。
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00221420.html
(04/17 01:26) FNN
人気のアメカジファッションで、最大手「GAP」、第2位「アバクロ」に続き、「アメリカン・イーグル・アウトフィッターズ(AEO)」が今週、日本に初上陸します。
日本市場に続々と参入する欧米勢の一方で、日本を代表するブランドも、海外への出店を加速させています。
有望市場を求め、世界を駆けめぐるカジュアル衣料。
ローカルな嗜好(しこう)に配慮しながら、グローバルに売る覇権争いを取材しました。
多くの海外ブランドが立ち並ぶ東京・原宿に、ファストファッションの最後の黒船ともいわれる、アメリカン・イーグル・アウトフィッターズがオープンする。
アメリカからのファッション黒船が、満を持して日本に上陸する。
表参道、台場と相次ぎオープンするのは、アメリカン・イーグル・アウトフィッターズ。
店内を見ると、Tシャツだけでも、かなりのバリエーションがあり、値段は1,990円と手ごろだった。
ブランドロゴにもなっているワシのマークが、定番のポロシャツやTシャツをおしゃれに演出し、メンズ売り場でも、アイテムのカラフルさが目を引く。
AEOのサイモン・ナンカービス氏は「多くのブランドは、メンズは暗めのほうが好まれると思っているようだが、わたしたちはそうは思わない。特に日本の男性は、おしゃれだから」と語った。
ブランドの象徴ともいえるデニムも、デザインや色を豊富に取りそろえ、1本 = 5,000円程度と、若者をターゲットにした価格設定になっている。
AEOのサイモン・ナンカービス氏は「国内市場にだけ焦点をあわせると、どうしても顧客人口が限られてくる。ブランドを成長させるには、限定された市場ではなく、世界を見ることが必要」と語った。
「GAP」に「ZARA」、「H&M」、そして「FOREVER21」と、今や日本のファッション街は、海外勢力が席巻している。
街の人は「FOREVER21とか、すごく好き」、「H&Mで、今も買ってきたんで」、「安いんですけど、すごくデザインが凝ってたりとか」などと話した。
安くておしゃれが売りのいわゆるファストファッション。
原宿でつばぜり合いを繰り広げているのは、海外ブランド同士だが、こぞって日本に出店するのはなぜなのか。
文化ファッション大学院大学の山村貴敬教授は「グローバル市場を前提にしたうえでのグローカルということじゃないでしょうか。要するに、ローカルな個性を持って、グローバル市場でビジネスを展開していくという、AEOを見た場合には、いかにもアメリカだなっていう気がするんですよね。つまり、アメリカの特徴を持った世界ブランドビジネスになっていく可能性があるんじゃないかと」と語った。
一方、日の丸カジュアルの旗手は、タイにいた。
客の来店時には、深々とおじぎをし、徹底された丁寧で細やかな日本式の接客をしている。
地元客は「こんなに丁寧な接客を受けたのは初めてだよ」などと話した。
2001年から、東南アジアなど海外で店舗を展開している日本の代表的なファストファッション「ユニクロ」。
2011年9月にオープンしたタイ・バンコクの店は、東南アジア最大の売り場面積を誇る。
年間を通して、気温28度前後というタイの気候や、国民の嗜好にあわせ、1年中、春夏物を取りそろえている。
ユニクロ・タイランドの西村隆寛COO(最高執行責任者)は「ブルーとか赤とか、ビビット系の色がよく出ています」と語った。
そして意外にも、防寒ウエアのヒートテックが完売御礼の大人気商品になっている。
寒い国への旅行に備えて、買っていくという。
客は「シャツのサイズが豊富で感動したわ」、「価格も安いし、長く着られそうね」などと話した。
価格は世界同一のため、タイでは割高感はあるものの、客の満足度は高く、1人あたりが買う量は、日本よりも多いという。
西村隆寛COOは「タイの方は、特にやっぱり日本のことを好きな方も多いですので、日本ブランドっていうのは、1つ、強みとしてあると思っています」と語った。
アジア、そして世界が認めるブランド「日本」。
ユニクロの2月中間連結決算で、海外の売上高は848億円と、前年と比べ、実に7割増となった。
2015年には、海外での売り上げが、国内を上回ると予想している。
文化ファッション大学院大学の山村貴敬教授は「(日本は)高品質の商品が作れる、提供できる、これほど接客のレベルが高い国って、世界にないんですよ。日本のグローカルな特徴として出していく分野じゃないでしょうか」と語った。
地球規模で加速するファッションの覇権争い。
ローカルの良さを、どれだけグローバルに伝えられるかが、その鍵を握っている。
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