2012年6月1日金曜日

■ブータン 持続可能な観光産業を育成 自然環境とのバランス模索


ブータン 持続可能な観光産業を育成 自然環境とのバランス模索
http://www.sankeibiz.jp/macro/news/120601/mcb1206010501006-n1.htm
2012.6.1 05:00  

 ヒマラヤ山脈の東端に位置するブータンにとって、観光は貴重な外貨獲得源だ。経済的な豊かさに加えて、非物質的な豊かさを含めた「国民総幸福量」の追求を国是とする同国は、環境と調和した持続可能な観光産業の育成を目指している。

 ブータン政府観光局によると、同国の観光政策の理念は「ハイ・バリュー、ロー・インパクト」。経済的に高い価値を生みつつ、伝統文化や自然環境への悪影響を最小限に抑える方針のもと、経済発展と自然環境を両立させるバランスの取れた観光のあり方を模索している。

 同国は、観光客の数より質にこだわり、高級旅行目的地としてのブランド確立を図っている。インド、バングラデシュ、モルディブの3カ国を除く外国人観光客に比較的高い公定料金を設定し、低予算旅行者バックパッカーを閉め出している。今年の公定料金は1日当たり1人250ドル(約2万円)で、米ドルでの支払いが求められる。これには標準的なホテルの宿泊料、1日3食の食事代、英語ガイド料、博物館の入場料などが含まれる。航空運賃や空港税、ビザ代金などは別で、高級ホテルに宿泊する場合は追加料金がかかり、公定料金は事実上、1人1日当たりの最低支出額となる。昨年、同国を訪れた外国人観光客は4万人余りで過去最高を更新した。



0 件のコメント:

コメントを投稿