2012年6月16日土曜日

■昨年の観光客 1021万人減 震災、原発事故…海水浴客が激減 茨城


昨年の観光客 1021万人減 震災、原発事故…海水浴客が激減 茨城
http://sankei.jp.msn.com/region/news/120616/ibr12061602030003-n1.htm
2012.6.16 02:02

 昨年に県を訪れた観光客数が、前年比で22・8%減少したことが県のまとめで分かった。東日本大震災の影響や福島第1原発事故による風評被害で海水浴客が前年比で80%以上減少したことが大きな要因として挙げられる。県観光物産課は、観光客の回復に向け、「茨城の海は安全という情報を発信していきたい」と力を込める。

 同課によると、昨年に県を訪れた観光客数は延べ3949万7千人。そのうち、月別で調査しないゴルフ場などの施設を除いた観光客は3463万2千人で、前年よりも1021万1千人減った。

 市町村別では、つくば市(316万2千人)が1位となり、平成18年に大洗リゾートアウトレットが開業して以降、首位を独占していた大洗町は、海水浴客が激減し4位に転落した。

 自粛ムードなども重なり、震災直後の昨年3、4月の県内観光客は前年の半分を下回った。同課は「具体的な数字は出していないが、経済的にも影響は出ており、危機感を抱いている」と強調。国が昨年7月に行った原発事故に伴う意識調査では「放射能の影響を懸念して旅行先として避けたい地域」に福島県に次いで2位となり、観光客離れが深刻化している。

 県は、夏に向けて他県へのPR活動を展開。栃木、埼玉、群馬の3県の地元テレビ局に茨城の海水浴場をアピールするCM放送を予定し、東京都内ではJR山手線で車内モニターを使った「トレインチャンネル」でも放映。近県や首都圏からの観光客回復につなげたい考えだ。

 同課は「一日も早く、平成22年並みに観光客を回復させたい」と意気込んでいる。



0 件のコメント:

コメントを投稿