2013年1月21日月曜日

■【社説】ホテルでの豪華結婚式、無駄な費用を削れ


【社説】ホテルでの豪華結婚式、無駄な費用を削れ
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/01/16/2013011600638.html
2013/01/16 09:15 朝鮮日報

 最近は特1級(五つ星)ホテルで結婚式を行う場合、その費用に装花代、食事代、ワイン代、結納代、幣帛(ペベク=新婦が新郎の両親の前で行う儀式)室代、写真代、会場のステージ使用料などとして、最初から数百万-数千万ウォン(数十万-数百万円)がプラスされているという。また週末の土日にはさらに追加料金が加算される。つまり結婚する本人が「花の装飾は必要ない」と言っても、装花代は最初から払わねばならない決まりになっているのだ。花や写真撮影を外の業者に依頼することも、自宅から酒などを持ち込むこともできない。たとえば新婦の母親が生け花の先生で、自らが直接飾り付けをしたいといっても、ホテル側がこれを拒否したケースもある。ホテルがこれほどまでに強気な理由は、ホテルで結婚式を挙げたいという若い男女が列を作って待っているからだ。ソウルで最高級とされる複数のホテルでは、招待客が500人以下の場合は最初から予約を受け付けないところもある。

 一流ホテルで豪華な結婚式を挙げる風潮は市民の間にも徐々に広まり、最近は一般の結婚式場でも豪華なサービスを行うようになって費用が膨れ上がる傾向にある。その結果、最初からホテルでの結婚式など望めないはずの一般の庶民も余分な負担を強いられている。ホテルでの結婚式費用は2009年には前年に比べて13.8%高くなったが、12年には22.9%も上昇した。若者たちは親の負担など考えもせず「人生に1度だけの結婚式だから、少しぐらい無理してもホテルのように豪華にやりたい」と何のためらいもなく語る。

 公正取引委員会はソウル市内の特1級(五つ星)ホテル21カ所を対象に、結婚式などにおいて不正な取引がなかったか調査を開始した。具体的には装花、ステージでの演出、ワイン、コース料理などを強要する「抱き合わせ販売」で法律(公正取引法)に違反していないか、集中的に調べている。ホテルでの結婚式場での「ぼったくり」や「抱き合わせ販売」はこれまでも何度か指摘されてきたが、改善の兆しが一向に見られないからだ。

 韓国社会に広がる豪華結婚式の風潮を正すには、まずはホテルでの結婚式にメスを入れ、無駄な費用を削ることから始めねばならない。ホテルは装花代や食事代などを最初からめいっぱい膨らませ、これを客に負担させているが、まずはここから手を付ける必要があるだろう。そして結婚式での食事や飲料の品目や量、その他のサービスをホテル側が一方的に指定できないよう政府が徹底して監視を行うと同時に、違反した場合は厳しく処罰しなければならない。また、たとえ招待客が100人以下のこじんまりとした結婚式でも、ホテルで堂々と挙げられるようにすることも必要だ。




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