2011年12月7日水曜日

■久留米医療観光に手応え 観光コンベンションがモニターツアー


久留米医療観光に手応え 観光コンベンションがモニターツアー
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/276734
2011年12月7日 10:03

 久留米観光コンベンション国際交流協会(久留米市)は11月30日から12月3日まで、友好都市の中国・合肥市の富裕層を招き、医療観光のモニターツアーを行った。先端医療施設が集まる久留米市で、がん検診と市内観光を組み合わせたツアーを実現させるのが狙いで、中国人のモニターは「中国に比べて医療サービスが素晴らしい。はるばる訪れる価値はある」と高く評価。協会関係者も手応えを感じた。

 モニターツアーに参加したのは、合肥市の会社社長4人と担当職員2人の計6人。2人ずつ3班に分かれ、久留米大学病院、古賀病院21、聖マリア病院でがんの早期発見に有効な陽電子断層撮影装置(PET)検診や血液検査を受けた。

 不動産会社社長の蒋偉さん(52)は「中国の病院は患者10人に看護師1人が対応するくらいで質が悪い。久留米市では1人に何人もの看護師や医師が付いてくれ、至れり尽くせり、良質のサービスを受けることができた」と笑顔を見せた。

 PET検診結果の説明でも「がんが見つかったのかと思ったほど詳しく、丁寧だった」と評価し「合肥市で久留米の素晴らしさを宣伝し、次は仲間を連れて人間ドックなど全身の検診に訪れたい」と話した。

 その後の観光では、久留米市三潴町特産の黒松や、同市田主丸町の柿狩りが人気だった。モニターからは「中国は農薬使用のものが多く、果物をその場で食べるのは難しい。柿狩りは魅力的だ」との声も。久留米ラーメンを気に入り「自分の会社の食堂で出したい」という人もいた。

 合肥市職員でモニターツアー団長の陳啓亮さん(47)は「今回のような医療サービスの質なら、合肥市でも十分需要が掘り起こせる。久留米と新しい交流の道が開ける」と太鼓判。国際交流協会は「今後に期待できる手応えを得た。モニターや久留米側のスタッフにアンケートを行い、課題や改善点を把握して医療観光ツアーの実現につなげたい」としている。



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