2012年1月18日水曜日
■豪華クルーズ旅行…意外な“落とし穴”…高級どころか激安!
豪華クルーズ旅行…意外な“落とし穴”…高級どころか激安!
http://news.infoseek.co.jp/article/18fujizak20120118008
夕刊フジ(2012年1月18日17時00分)
イタリア中部ジリオ島沖で大型客船「コスタ・コンコルディア号」(乗客乗員約4200人)が座礁し、死傷者を出した大事故。映画「タイタニック」さながらの惨事に運営会社への批判が集中しているが、別の意味でも注目を集めている。客船でのクルーズ旅行といえば、ツアー料金の高さで知られるが、なぜかコンコルディア号は激安なのだ。「案外、ピンキリですよ」(関係者)というクルーズ旅行の意外な実態とは-。
日本ではぜいたくの代名詞のような客船での旅行。郵船クルーズの豪華客船『飛鳥II』のツアーをみるだけでも、「横浜ワンナイトクルーズ」(今年3月19~20日、1人料金)が5万~20万円と確かに高い。
だが、座礁したコンコルディア号を運営するコスタクルーズのツアーは、「7泊8日で700ドル(約5万3200円)台」(関係者)。渡航費を含まない現地での乗船料のみだが、拍子抜けするほど安い。
一体、どういうことなのか。「JTB旅をみがく現場力」(東洋経済新報社)の著者で観光ジャーナリストの千葉千枝子氏がこう説明する。
「クルーズ旅行は、運行会社ごとに『マス』『プレミアム』『ラグジュアリー』の3つのランクに区分けされます。コスタクルーズのような会社は、最もカジュアルな『マス』で、乗船料は安いクラスで1泊あたり1万~4万円程度(2人1室)です」
安さの理由はスケールを生かしたビジネスモデルにあり、コンコルディア号が17階建てだったように「客室を大量に増やして客単価を下げる。その一方で、カジノスペースを大きく割いて収益を上げる」(千葉氏)という。
問題なのは利益をあげるため、必要以上に人件費を削ったり、リスク対策がおざなりになったりしがちなことだ。大手旅行会社のクルーズ担当者は「そもそも11月から3月にかけての地中海は天候が悪く、海がしけることも多い。しっかりした運営会社なら、この時期に航行を設定することはまずない」と指摘する。
イタリアの捜査当局などによると、座礁の原因は、コンコルディア号の船長が、座礁防止プログラムを解除し、ジリオ島に接近し、浅瀬を航行したためとされる。乗客らを残し、真っ先に避難するなど船長の職責放棄も問題視されている。
17日現在、11人が死亡し、22人が行方不明となっている大事故。これ以上、犠牲者が増えないことを祈るばかりだ。
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