2013年1月25日金曜日

■業界人「抗日ドラマつまらん!」で議論沸騰=中国版ツイッター


業界人「抗日ドラマつまらん!」で議論沸騰=中国版ツイッター
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2013&d=0125&f=national_0125_017.shtml
2013/01/25(金) 14:23

 テレビや映画業界でプロデューサーなどとして活躍を続ける夏駿氏が20日、中国で大量に制作されている、テレビや映画の「抗日ドラマ」について、「どれを見ても『鬼子』(日本人に対する蔑称)を同じようにやっつけるだけ。創造性はどこにあるのだ」と、中国版ツイッターの微博(ウェイボー)で批判した。同“つぶやき”に対しては、さまざまな意見が大量に寄せられた。

 “業界人”である夏氏が、「中国共産党と人民の偉大なる歴史を紹介する」とされる、1930-40年代の日中戦争をテーマとした「抗日作品」を批判しただけに、多くのユーザーが反応を示したと考えられる。

 夏氏に賛同する意見として、「テレビドラマでは、いつも決まった配役だ」などと、企画の段階からステレオタイプしているとの指摘があった。「ドラマだけでなく、どの業界も創造力が欠落しているからね」との批判も寄せられた。

 「戦争」という題材を安直に娯楽にすることを問題視する人もいる。「勝利というハッピーエンドで終わる」作品ばかりであることは、社会に害毒を流すと主張。中国が日本の侵略をはねのけて勝利したことは事実としても、それまでに多くの犠牲があったことがわからなくなり、「子どもが、(戦争に)楽に勝利できたと思ってしまう」との批判を示した。

 内容の真実性を批判する人がいる。中国側がいつも同じパターンで勝利したり、旧日本軍の軍人が必ず間抜けなことをして失敗することに対しての疑問だ。また、「中国の指導者は全員、エープリルフールが誕生日なんだよ」と、権力者にとって、歴史が改竄(かいざん)されているとの見方を示す人もいる。

 夏氏を批判する意見も多い。「日本人をやっつけて、何が悪い。お前の先祖は日本人か」、「夏駿という犬を叩け。頭がおかしい。腹が立ってしかたない」などの書き込みもある。

 一方で、中国人の多くが「日本人への恨み」を示すことを批判する意見も寄せられた。「抗日戦争は歴史的事実」、「抗日戦争時代の人が日本を恨んだとしても合理的だが、多くは世を去った」と指摘。世代はすでに移りかわっているのに、「抗日戦争を知らない人が日本人への強い恨みを持っていたのでは、抗日戦争の歴史的解釈もできない」と、中国で現在でも強い反日感情が存在することは、不合理との見方を示した。

 夏駿氏は江蘇省の出身。中国中央電視台(中国中央テレビ、CCTV)に入局し、ディレクターやプロデューサーなどとして活躍、日中合作作品の「大黄河」も夏氏が手がけた作品だ。2000年には中国中央電視台を離れ、北京市に本社を置く映画会社の華人文化集団の取締役会執行主席に就任した。2010年の上海万博では顧問を務めた。



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