【コラム】 本当に中国は必要なパートナーなのか? 自動車産業から考える
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2013&d=0307&f=column_0307_012.shtml
2013/03/07(木) 09:58
インドでのシリーズが一旦終わり、ホッとしているところです。今回は、前回迄のニューデリーから場所をチェンナイ(旧マドラス)に移しての最終ラウンドでした。今回、チェンナイでの仕事を終え、また様々な情報を収集した結果、再度考え直してしまったのが『本当に中国は必要なパートナーなのだろうか?』という疑問でした。まず中国離れについて考えてみたいと思います。
若手の登竜門のレースにF3と言うレースがあります。日本にも全日本F3選手権と言うシリーズが36年の長きにわたって開催されており、昨年は中国広東省珠海で初の海外開催を目指しておりました。
しかし最後は開催に関する公認料がどうしても折り合わずに断念。非常に悔しい思いをしました。「いつかは中国で…」と言う気持ちを抱きつつ、断念したと言っても過言ではないでしょう。また日本の某自動車メーカーも『この地でどうしたら良いか?』を調べに来ました。そして我々はそのお手伝いをさせて頂きました。
しかし販売台数等を追求すればするほど、闇の中に入っていく感じが否めなくなってきました。一番売れているとされているメーカーは、とある場所に何ヶ月も動かない状態で大量にストックされていて、一番人気のあるセダンはある条件をクリアすると無償で新車に交換してくれる。とてもじゃないが『販売』と言う行為とはかけ離れた世界で物事が展開されている。
それらを知れば知るほど、この国が自由経済とはかけ離れたシステムの中にある事を思い知らされました。投資こそ自由に出来るが、販売などはコントロールされていると言っても過言ではなく、国の主要産業たる自動車産業に自由な競争など無い事を告知された様な気分になった記憶があります。
多くの日本からのビジネスマンはそこ迄に至る事無く、遥か手前の位置でビジネスをしているのだと思います。数年前、日本の某メーカーの方が『うちは中国に関しては塩漬けを決定しました』と教えてくれましたが、なるほどそう言う事かと今になって納得がいきます。
さて、どうしてこの様な少し前の話しをするのかと言うとこれには理由があります。
チェンナイでとある場所に行った時、偶然、その地域の日本会の方々とお話しをする機会がありました。随分と多くの方が上海などから転勤でインドに赴任されているのです。もうあと数年でこのチェンナイは海外でもっとも日本人が多いところになる、とおっしゃっておりました。
つまり製造業の移転は着実に進んでいた、と言う事です。これは無理も無い。今、インドでクルマを持っている層は全人口のわずか5%だと言います。しかし、すでにクルマを買える段階にある人たちは2~3億人いると言うのです。
中国では1400万台の市場と言われていますがその比ではない。しかも段階的に所得層が上がっているから、単純にクルマが売れるのではなく買い替え需要がそこには潜在的にあると考えて良いと言えます。
翻って中国。日本では700万円オーバーのクルマが無料で投げ売りしている状態である。これはどう言う事か?こう言う条件なのです。
同じ車種の前のモデルを持っていますか?
そのクルマを買った時の40万元以上の領収証を持っていますか?
走行距離は20万キロ以下ですか?
上記をクリアしているのであれば、新しいクルマと交換いたします。
もはや販売と言う概念を超えている。『本当は売れていないのではないか?』と言う”疑念”を確実に『やっぱり売れていなかったんだ』と言う”確信”に変えてくれる出来事でした。
もちろんそこには中古車市場が非常に高値で回転している、と言う伏線もあるのは事実でしょうが、メーカーのビジネスとして考えると、堂々と”正常な状態”と言い切るには躊躇する状況です。
3月1日、米国のミシガン州デトロイト市が財政上の非常事態宣言を発令。デトロイトの経済基盤を支えているのはもちろん自動車であり、なかんずくGMである事は承知の事実です。GMは中国での合弁会社である上海GM(上海通用)があります。VWについでの中国第2位の座を固く守っているが、しかしその商品は殆どが現地生産のクルマばかりです。その利益のいくばくかは米国のGM本社に戻るでしょうが本社を救う事にはなっていない模様。
ここも今一度、中国との付き合い方を考え直してみる重要なポイントになると考えられます。それまで熱心に日本のレースの中国開催を進めていたレース用品の貿易会社の社長がポツリと言った言葉。『なんか、あの事件(反日デモ)以来、中国に行こうと言う気持ちが無くなってきたよ』実は私も同感なんです。
0 件のコメント:
コメントを投稿