2012年3月22日木曜日

■【上海ブログ】日本人が経験した日本料理店のまた違った変貌ぶり


【上海ブログ】日本人が経験した日本料理店のまた違った変貌ぶり
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=0320&f=column_0320_006.shtml
2012/03/20(火) 11:15
  
 前回の短期赴任の終わり頃だから、2011年2月ぐらいだったと思う。人民広場の近辺に、本格高級焼肉店がオープンした。現地で発行されている日本語のフリーペーパー情報。現地にいると、日本語のフリーペーパーのありがたさが良く分かる。上海人に先んじて、新装開店のお店を知ることができる。ここも中国現地スタッフを連れて行ったら、「こんなところにこんな店ができたんだ」と、びっくりされた。

 そうして、何度か足を運んだ。ものすごく美味しい、というわけではないが、高級感ある内装は、リッチな気分で食事ができて快適だった。ランチもそこそこお手軽価格で提供されていた。

 当時は、ものすごく高かったわけでもなかった。特に、以前紹介したオフィスの隣の鉄板焼きの店の価格高騰が始まっていたので、行きつけの店が一店喪失していた時だっただけに、このお店の存在はありがたかった。

 オープン当初、日本人シェフがいる、というのも売りにしていた。実際店に行くと、明らかに日本人による「いらっしゃいませ」という大きな声が聞こえていた。

  まあ、このパターンは何度か繰り返しているので、お分かりの方もいるかもしれないが、昔は良かった、今はどうか、ということ。ただ、ここは単純に料金が高くなる、というよりは、サービスの質が落ちる、という方向に走っていったような感じを受ける。

  オープンから1年過ぎ、長期赴任となってからも何度か足を運んだ。日本人シェフらしき人の声は聞こえなくなっていた。接客サービスは悪くはなっていないと感じたものの、メニューを開いてみると、ランチの中で、値段の安いもの順からとしか思えないのだが、「暫無」の表示。明らかに安い値段の料理の提供を放棄したとしか思えない。


 確かにお客さんもそれほど入っていない。経営が厳しいのだろうか。

 ここのランチは、食後に無料でフルーツかコーヒーを選択できるところも良かった。これはなくなってはいなかった。

 ある日、今まで頼んだことがなかったカツカレーを注文することにした。55元。いつもよりはちょっと高めのランチだ。

 それほど店が混んでいたわけでもないのに、ものすごく待たされた挙句、出てきたのはメニューに掲載されている写真の、3分の1ほどしか容量がないと思われるカツカレー。。メニューに掲載されていたものはかなり大盛りの写真だったので、見たときには「食べられるかな」と心配になったぐらいだったが、出てきたものとの落差にびっくりした。

 もちろん、味がものすごく美味しいわけでも、カツが上等なわけでもなかった。カツはごくごく小さく乗っかっているだけ。本物の写真を載せれば、たぶん55元という価格につりあわない、と普通のお客さんは考えてしまうことからの策略だろう。まあ、日本でも時々そういうお店はある。ただ、限度はあるだろう。

 値段のあまりの高騰は受け入れられない。ただ、インフレの激しさはよく分かっているので、理解できないわけではない。しかし、こうしたサービス品質の低下は本当にがっかりする。こういうお店は長続きしないだろう。高級感はあるので、お客さんとの会食などには使うかもしれないが、自分だけで行くことはもうないだろう。



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