中国人観光客の消費額にだけとらわれてはいけない
http://japanese.china.org.cn/jp/txt/2012-05/08/content_25329297.htm
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年5月8日
日本の観光庁が近日公表した調査結果によると、2011年に日本を訪れた外国人観光客の消費総額は8135億円に上り、東日本大震災の影響により、前年同期に比べ約3割の減少となったものの、調査報告書において観光庁は、中国人観光客の「貢献度(経済効果)」を強調していた。中国人観光客の一人当たりの平均消費は約18万8000円で、各国の外国人観光客の中でも、中国本土からの観光客の消費総額が最も高く、1964億円に達し、外国人観光客の消費全体の1/4を占める結果となった。
日本に旅行に訪れる中国人観光客の数や消費に関する情報は、日本の各統計報告書で頻繁に取り上げられ、中国人観光客が今日の日本にとってどれだけ重要であるかが十分に見て取れる。日本を訪れる中国人観光客の消費水準はもはや日本のビジネスの業績を測るバロメーターになっていると言っても、決して言い過ぎではない。中国人観光客は既に震災後の日本の経済回復と「観光立国」の実現を支える重要な柱となっているのだ。
日本は中国人観光客の消費額だけに目をつけるべきではないと考える。観光客の数に注目すると同時に、観光客の客層の変化や需要の変化を瞬時に分析するべきであると筆者は考える。
まず、「70後(1970年代生まれ)」は、今日の中国社会の中核であり、「80後(1980年代生まれ)」も続々と「アラサー世代」となり重要な社会勢力となっている。また「30手前」の「90後(1990年代生まれ)」も徐々に社会に出てくる頃である。鉄腕アトム、ドラえもん、クレヨンしんちゃん、ちびまる子ちゃんなどの日本のアニメキャラクターや、『聖闘士星矢』『ワンピース』『ドラゴンボール』といった日本の漫画と共に育った世代である。彼らの生活は日立、松下電器(パナソニック)、三洋、ホンダなどの「日本メーカー」の影響も受けている。
次に、中国人の日本への個人旅行のビザは15日間から30日間に延長され、マルチビザの取得も可能となり、中国人観光客はより自由に日本へ旅行することができるようになった。春は桜を見に、夏は沖縄に、秋は紅葉、冬はスキーという日本への理想的な旅行計画を立てている中国人も少なくないだろう。
最後に、中国の開放が進み、中国人が海外へと出て行くチャンスが増えるにつれ、中国人観光客の海外旅行はより多元化され、消費方法や消費モデルにも既に変化が生じている。日本の関西経済産業連合会が行なったアンケート調査によると、大多数の中国人観光客が日本の工場見学を希望しているという。
20~30代の若者のうち7割近くの人が、日本の食品加工業に一番興味を持っており、現代工芸と伝統工業製品製造業が後に続く。他にも、中国人観光客は日本の環境産業に対しても興味津々である。
これらの状況から分かるように、中国人観光客の消費傾向はショッピングでの消費から、文化的消費へと変わりつつあるということだ。日本の関連部門は、これらの変化を着実に把握し、状況に合った行動を起こすべきである。これらの需要に適応できて初めて、日本の文化的要素を持つ観光資源を開拓し続ける事ができ、「観光立国」の戦略を実現し、発展し続ける事ができるのである。
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