出るわ出るわ…運賃払わず自動改札“スルー”する人民=上海
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2013&d=0118&f=national_0118_015.shtml
2013/01/18(金) 18:01
中国で、地下鉄の改札口の光景を撮影した動画が評判になった。自動改札口のバーをくぐりぬけて、外に出てしまう人が次々に映っている。改札口のごく一部を撮影しただけだが、料金逃れのために改札機を“スルー”した人は約1分間で16人に達した。中国新聞社が報じた。
日本でよく見る自動改札機とは異なり、乗車券や定期券を「正しく使用」すれば、3本セットになった金属棒が回転して乗客が通れるようになる方式だ。身をかがめると、金属棒の下を潜り抜けることができる。
撮影場所は上海市地下鉄の龍陽駅。時刻は夕方のラッシュ時だ。自動改札機は5台並んでいる。乗客が次々に出てくるが、撮影開始後2秒もしないうちに、一番左の改札機の金属棒を、身をかがめて通りぬける男性が出現。
直後には右側の改札機を若い女性が、中央部分の改札機では男性2人が連続してくぐりぬける。大きな荷物を持っており、自分がまずくぐりぬけてから荷物をひきずり寄せて、立ち去る人もいる。改札機を“スルー”した人は、別に走って逃げるわけではなく、堂々と立ち去る。
もちろん、普通に自動改札機を通り抜ける人の方が圧倒的に多い。ただ、不正に通り抜ける人を見咎める人はいない。だれもが、「見なかった」ようにして通り過ぎていく。日常的なラッシュ時の駅ひそむ、異常な光景だ。
同動画がインターネットに掲載されたのは1月10日すぎ。たちまち転載が相次いだ。転載した人がつけたタイトルは「がっかりして脱力」、「民度はいずこに」など。
新華社系のニュースサイト新華網は18日、「後を絶たぬ地下鉄の乗車券逃れ。管理に頼るか自覚に頼るか」と題する論説記事を掲載した。
「自覚を持たない人は、どこにでも存在する。しかし、このような行為を管理監督して処罰しようとしたら、現実的な問題もある」と指摘。「改札機をくぐりぬけた人が走って逃げた場合、駅員は持ち場を離れて追跡することもできない」などと論評した。たしかに、改札口のごく1部で1分間に16人もの人が改札機を潜り抜けたら、阻止するのは困難と思われる。
正しい乗車券を持たずに乗車した場合、規則では最大で10倍の罰金が科せられることになっている。しかしそれでも、50元(約717円)程度であるため、十分な「抑止力」にはなっていないという。さらに、不正が発覚しても乗客側が罰金の支払いに難色を示すため、実際には正規の乗車賃を払わせるだけというケースも多い。
乗客は、不正が発覚した場合にも「まずいことをした」、「罰せられた」とは言わず、「運が悪かった」と口にするなど、意識にも大いに問題があるという。
「改札機をくぐりぬける面々」の動画が公開されてから、上海地下鉄側は係員を増員し、警察の協力も仰ぐなどで不正乗車の取り締まりに乗り出した。「一定の成果が出ている」とされるが、新華網は「このような体制がいつまで続くのか? いわんや、集中取り締まりが終わったら、『改札機くぐりぬけ』は“捲土重来”ということになるのではないか」と論評した。
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