【コラム】 所得格差が広がる中国 求められる7億農民の所得向上施策
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2013&d=0314&f=column_0314_011.shtml
2013/03/14(木) 09:38
今中国が直面している最大の課題の一つに所得の格差が増大し続ける不平等がある。この事はこの国家の成長、発展、安定のための最大の脅威となっている。温家宝は彼の役割をこの3月の初めで終了したが、彼は3年前に中国の富の配分の分母を多きくして、国民への分配を多くすると約束した。毎年、この10年間はそうした意味で最低賃金を10%以上あげて来た。
こうした所得格差を測定する手法にジニ係数があるが、ゼロのジニ係数は完全な平等社会に相当し、1の係数は1人が完全にすべてを取る社会を意味する。中国は今年一月に昨年度のジニ係数は0.474である事を公表した。この数値は社会を不安定にする分岐点である0.4を越えているけれども、2008年に記録された0.491よりも落ちて来ている。
ちなみに日本は2009年のデータだが、0.395でアメリカは2011年のデータで0.477だ。だから今回の公式な数字はアメリカのジニ係数に近い。
ところが、2012年12月に民間の学術研究の報告書で0.61だという報告があった。南アフリカの0.70よりも低いが、世界の不平等のランキングのほぼトップになるありがたくない数値である。温家宝の言った事は公式な数値からすれば彼の公約を達成する流れにあると言えるが、この学術研究の数値が正しいすれば、大変な状況に中国があるという事だ。何時国家の騒乱が随所に起こってもおかしくない数値だからだ。
汚職と並んで、この貧困を伴った不平等は習近平政権の大きな課題であり、拡大し続けるパイの配賦もしくは再配賦は今後の大きな課題であろう。最低賃金を上げるだけでは7億の農民の所得を向上することはできない。
そもそも先進国と後進国が混在している国家が平等に豊かになる事は不可能だ。同一国家の中にこうした複数の国が混在している中国の特有の問題であり、国のGDPの増大とは全く異なった施策が要求されることになる。仮に2020年に中国がアメリカをGDPで追い越したとしてもこうした問題を解決することはできそうにない。
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