NY市の炭酸飲料規制、長期戦に
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2013年 3月 14日 13:12 JST By ANDREW GROSSMAN
米ニューヨーク市で大型の炭酸飲料の販売を禁じる措置が州裁判所に差し止められたことを受け、ブルームバーグ市長率いるNY市当局は12日、控訴の計画書を提出した。これにより、法廷闘争が市長の任期後にまで長引く可能性が高まった。またこの闘争はNY市の権力バランスにも影響をもたらしそうだ。
計画書は禁止措置が施行されるはずだった12日に提出された。この禁止措置はブルームバーグ市長の公衆衛生分野における意欲的な取り組みで最新のものだった。州裁判所判事の差し止めを受け、同市長は禁止措置に自発的に従うようレストラン運営者に要請した。同市長はレストランが顧客の健康を気遣うべきだと主張し、肥満を減らすのに協力して欲しいと述べた。
同市長は禁止措置に自主的に従うことに同意したイーストサイドのレストランで、「最終的には顧客がより長生きし、より幸せになって、より長い時間われわれとともに過ごせるようになるだろう」と話した。
しかし、禁止措置は法的拘束力がない限り幅広く適用されない可能性が高く、法廷闘争でも同市長の任期が切れる12月31日までには決着しないかもしれない。NY市と、禁止措置に反対するレストランや飲料の業界団体は、州の2つのレベルの控訴裁判所で争うとみられている。
しかし、この判決はブルームバーグ市長の任期後にも影響をもたらす可能性があるほか、将来の市長が伝染病の拡大の防止を超えた目的で一方的に公衆衛生上の規制を設ける能力にも影響する公算が大きい。
炭酸飲料は米国の歴史であり文化だ!
NY州裁判所、特大サイズ炭酸飲料規制に無効判決
問題となっているのは、保健委員会の権限だ。保健委員会は同市長が任命したもので、レストランなどが16オンス(約470ミリリットル)を超える特大サイズの糖分入り飲料を販売するのを禁じる措置を承認していた。州裁判所のミルトン・ティングリング判事は禁止措置を差し止めた理由の1つは、市の行政機関の一部である保健委員会が立法機関である市議会の権限を侵害しているというものだった。
保健委員会は過去に食品に関する規制を一方的に設けたことがある。2006年の人工的なトランス脂肪酸の禁止などだ。しかし、その際は市議会が追ってそれに同意した。ブルームバーグ市長は市議会に糖分入り飲料の禁止措置を承認するよう要請することはないと述べている。
規制に反対する劇場所有者団体の代表マシュー・ゲラー氏は、「判事の判断は炭酸飲料に関するものでも、肥満に関するものでもない」と述べ、「これは権力に係わる問題だ。禁止決定は市長と保健局が行政機関として持つ権限を超え、権力の分立に違反していることを浮き彫りにしている」と述べた。
NY市のマイケル・カルドーソ法律顧問は、市としてはそのような主張に同意できないと述べ、ティングリング判事が保健委員会の権限について「不当に狭い見方をしている」と指摘した。NY市行政法部門の責任者ガブリエル・トーシグ氏は、2件の保健委員会の決定が裁判で争われたが、今日も法律として残っていると指摘した。子どものいる建物の窓には柵をつけることと、水道水にフッ素を添加することだ。
どちらが正しいかの判断は、ニューヨーク州最高裁に委ねられることになりそうだ。市長が保健委員会を使ってレストランで販売される一部の商品を規制する権限を認めるのか、それともそういった判断は市議会が下さなければならないとするのかだ。
州や地方自治体の法律を研究するコロンビア大学法科大学院のリチャード・ブリフォルト教授は、「科学的そして医学的な問題ではない。市長の権限が問題になっている」と述べる。
ティングリング判事は、禁止措置が保健委員会の規制対象であるレストランなどに適用され、州の規制対象であるコンビニエンスストアなどには適用されないため、措置が「恣意(しい)的でむらがある」という判断を示したが、控訴裁判所はこの判断についても検討する予定だ。
ブリフォルト教授は、この点に関しては市の主張の方が強いと述べ、「通常、裁判所はある問題の一部のみに対応する規制にかなり寛容だからだ」と説明した。
この法廷闘争は、ブルームバーグ市長の後継市長が規制に反対の場合、厄介な状況に陥る可能性がある。市側の弁護士によると、保健委員会(委員は任期制)は後継市長が反対しても、禁止の実現を目指して戦い続けることを決定できるという。
市側が勝訴した場合には、新たに就任する市長の権限はブルームバーグ市長や前任のルディ・ジュリアーニ前市長の実績に沿って明確になるだろう。ブリフォルト教授は「ジュリアーニ、ブルームバーグの両氏はともに強力な市長だった」と述べ、「両氏は市長の権限を意欲的に試してきた。常に市議会を味方につけてきたわけではないからだ」と指摘した。
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