■負債180億円超、赤字膨らむO2リゾート 太白市が負債1490億ウォンを「肩代わり」

負債180億円超、赤字膨らむO2リゾート
太白市が負債1490億ウォンを「肩代わり」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2011/10/15/2011101500565.html
2011/10/15 13:12　朝鮮日報

今年の太白市予算の半額に相当する規模
 
　江原道太白市黄池洞の山林地帯にあるO2リゾートは、2005年7月に着工、09年12月に完成した。事業費は総額4403億ウォン（現在のレートで約293億円、以下同じ）に上る。

　同リゾートの建設と運営は、太白市が韓国政府の廃鉱地域開発基金などから640億ウォン（約43億円）の融資を受けて設立した「太白観光開発公社」が担っている。10階建てのタワー型コンドミニアム（374室）、4階建てのヴィラ型（低層高級マンション形式）コンドミニアム（50室）、全18ホールの会員制ゴルフ場、全9ホールの一般向けゴルフ場、クラブハウス、スキー場などがある。

　本格営業が始まった09年、O2リゾートは141億ウォン（約9億4000万円）を売り上げを出したが、赤字は266億ウォン（約17億7200万円）に達した。10年には売上高173億ウォン（約11億5200万円）に対し赤字は245億ウォン（約16億3200万円）だった。今年も、こうした傾向に変わりはない。

　O2リゾートの現在の負債総額は2808億ウォン（約187億円）だ。この中には、太白市が支払いを保障した借入金が1490億ウォン（約99億円）含まれている。O2リゾートが売却されたとしても、この債務については太白市が責任を負わなければならないという状況にあり、金額は今年の市の総予算2706億ウォン（約180億円）の54%に当たる規模だ。このほかにも、工事費用の未払金882億ウォン（約58億円）、江原ランドの転換社債150億ウォン（約10億円）、経常経費の未払金94億ウォン（約6億3000万円）などもO2リゾートの経営を圧迫している。

　会員権の分譲状況も良くない。太白市は当初、1万口以上の分譲を予定していたが、約2100口の分譲にとどまった。このうち約300口は、O2リゾートの運営が正常化されないため返還された。

　太白市はO2リゾートを売却するため、今年に入って2度にわたり公開競争入札を行ったが、いずれも成立せず、最近は江原ランドと売却交渉を進めている。

太白＝ 洪瑞杓（ホン・ソピョ）記者
朝鮮日報／朝鮮日報日本語版