2011年10月20日木曜日

■京の飲食店から“生肉メニュー”姿消す 市の緊急調査で判明


京の飲食店から“生肉メニュー”姿消す 市の緊急調査で判明
http://eonet.jp/news/kansai/kyoto/article.cgi?id=11850
10月18日 23:00京都新聞社 ,

 生食用牛肉の加工調理に関する新基準の施行で、京都市内の飲食店からユッケなどの生肉メニューが姿を消していることが18日までに、市の緊急立ち入り調査で分かった。罰則を伴う基準を満たすにはコスト負担が大きく、提供したくてもできない事情があるとみられる。

 新基準は4月に起きた焼き肉チェーン店での集団食中毒事件を受け厚生労働省が策定し、10月から施行。生食用牛肉の取扱認定者講習の受講義務付けのほか、生食用専用の設備や器具の設置、肉の表面から深さ1センチ以上の部分について60度で2分以上の加熱などを求めている。

 これを受け市は認定者講習の修了者が所属している焼き肉店や精肉店、食肉卸業者を中心に緊急調査を実施。14日までに調査を終えた319店全てが生食用牛肉を提供・販売していなかった。今後提供したい意向の店も33店にとどまった。

 市内には、焼き肉店など生食用牛肉を取り扱っている可能性があるのは約900店ある。市は年末までに残る店舗への立ち入り調査を進めるが、「厳格な基準を満たす生肉が流通していないことに加え、コストに見合う引き合いがあるか様子見をしている店舗は多い」とみる。

 5月からユッケなど生肉の販売を中止している焼き肉店「きたやま南山」(左京区)は、今後も販売再開の予定はないという。楠本貞愛社長は「多額の費用と労力をかけて厳しい基準を満たし、生肉を提供しようという店はほとんどないのでは。肉の生食文化は過去のものになってしまう」と話す。



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