2011年10月21日金曜日

■【米国ブログ】アジアのポップスが欧米で台頭「文化的な帝国主義」


【米国ブログ】アジアのポップスが欧米で台頭「文化的な帝国主義」
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2011&d=1020&f=national_1020_052.shtml
2011/10/20(木) 10:15 サーチナ

 欧米では最近、日本のポップス(J-POP)や韓国のポップス(K-POP)などアジアのポピュラー音楽の人気が高まっている。米国のブログ「elxsolidaria」では、アジアのポップスについて記している。

 米国の音楽市場は、これまで欧米の音楽で支配されていたが、最近では日本のロックバンドやK-POPが人気を集めているという。K-POPのワンダーガールズが歌う「Nobody」は国際的にヒットし、ネット上の動画共有サービスYouTube(ユーチューブ)で百万件視聴されるなど、音楽オンラインチャートで1位を獲得したと紹介。

 一方、ビジュアル系バンドの草分けとなった日本のロックグループ、X JAPAN(エックスジャパン)も米国の数々の都市でコンサートを開催しており、アジア音楽は世界的なスケールで成長していることは疑う余地もない、と筆者は語る。

 また、J-POPやK-POPのファンは日本や韓国以外の国の多くのファンから支持されているのも事実だという。しかしこれらは、ラップやヒップホップ、R&Bといった西洋の音楽に根ざしており、歌詞が自国の言語で歌われていることが多いため、外国人に歌のメッセージが理解されないと指摘している。

 それにも関わらず、彼らのコンサートを聞くために多くの人々が訪れ、また正規料金を払って彼らの曲をダウンロードし、最近ではアイドルたちと同様の服装を着る人たちもいる、と筆者は衝撃を受けた様子を伝えている。

 筆者は、日本のサブカルチャーとして発信されたコスプレは、今や世界的な現象となりつつあるが、J-POPやK-POPの流行は、世界共通語としての普遍的な音楽といえるだろうかと指摘し、アジアポップスの米国での人気ぶりに疑問を抱いているようだ。

 筆者はこの現象について、経済的に優位な国が後退している国の文化に影響を及ぼし支配する「文化的な帝国主義」の例だと指摘している。米国は経済の低迷で国力が弱っているため、勢いのあるアジア音楽に注目が集まっているとの見方を示した。

 筆者は最後に、音楽と文化は異なる背景を持つ人々が混ざり合い、互いに相互に関係し、絶えず進化しているので、曲のメッセージ性は大切だと締めくくっている。(編集担当:田島波留・山口幸治)



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