2011年10月31日月曜日

■震災後3分の1に減 県内の外国人宿泊客数


震災後3分の1に減 県内の外国人宿泊客数
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[2011年10月26日 09時38分] 大分のニュース

 観光などで県内の旅館・ホテルに滞在した外国人の宿泊客数が東日本大震災を境に激減し、7月末時点で昨年より約8万5千人減っていることが県の観光統計調査で分かった。地震や原発事故を懸念した外国人観光客が日本への渡航を避け、県観光にも影を落とした格好。特に3~7月の5カ月間は約4万9千人と、昨年同期(約14万6千人)の3分の1に落ち込んだ。

3~7月、前年比で

 同調査は県が従業員10人以上の167施設を対象に毎月実施。昨年1年間に県内では約36万5千人の外国人が宿泊したが、今年は既に結果がまとまった7月末時点で約12万6千人にとどまっている。

 月別の宿泊客数を見ると、1、2月は昨年を上回っていたが、3月11日の大震災直後から宿泊予約のキャンセルが続出。最も少なかった4月は約3千人で、昨年(約3万4千人)の1割にも満たなかった。

 中でも、県内の外国人宿泊客の8割超を占めていた韓国人の低迷が際立つ。震災の影響に加え、歴史的な円高・ウォン安もあり、7月末時点の宿泊客数は約10万人で昨年同時期と比べて41%も減少。3~7月は約3万2千人と伸び悩んだ。

「地道に情報発信」

 韓国、中国、台湾を中心に年間約20万人を超える宿泊客を受け入れてきた別府市。中国からの大型クルーズ船寄港(8月)など明るいニュースはあったものの、このまま韓国人旅行客の低迷が長引けば、別府観光に与える影響は大きい。

 市旅館ホテル組合連合会の堀精治事務局長は「主力の韓国人観光客がまだ戻ってこない」とした上で、「年末以降、いかに個人、家族連れのゴルフ客らを呼び込めるか。それには、今来ているお客さんを心からもてなし、別府の良さを“口コミ”で広めてもらうことが大事」と力を込める。
 県は大震災以降、インターネット上で強い影響力を持つ海外の有名ブロガーを招いたり、中国の動画投稿サイトに県内の温泉をPRする動画をアップしたりと、あの手この手で県観光の安全性をPR。県観光・地域振興局は「地道に情報発信を重ね、日本に対するマイナスイメージを払拭(ふっしょく)したい」としている。



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