2011年10月28日金曜日
■【仏国ブログ】フランス人男性が、日本の少女漫画を読む理由
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2011&d=1028&f=national_1028_036.shtml
2011/10/28(金) 09:19 サーチナ
フランスでは、アニメ版がフランスでも放映されている日本の少年漫画の人気が高いが、少女漫画も根強い人気がある。漫画やアニメに関するフランスのサイト「Le Chapelier Fou」では、少女漫画の男性読者についてつづっている。
まず、日本では、少女漫画の読者層は圧倒的に女性が多く、男性の読者はごく少数に限られていると紹介。ただし、「オトメン(乙男)」という造語もあると述べている。外見などは男性だが、少女漫画や裁縫、甘いお菓子など、一般的に女性が好むものを趣味とする男性を指し、菅野文氏の漫画作品の題名から一般化された単語だと説明している。
筆者は、オトメンという言葉は、少女漫画を読む男性をひとくくりに「女性趣味を持つ男性」と印象付ける可能性もあり、一種の性差別を増長させる危険があると考えており、あまりよい印象を抱いていない。
しかし、筆者は少女漫画が少女趣味と考えられ、男性に避けられている状況は日本だけの傾向と考えておらず、フランスやフランス語圏のベルギーやカナダでも、「少女」に意味される、女児向けの製品や書籍などを男性が手にすることはほとんどないと指摘している。
日本の少女漫画が、フランスで男性にも比較的受け入れられており、読者もいる理由は、少女漫画のカテゴリー名を、日本語のまま「Shojo(しょうじょ)」にしているためではないか、との見方を示している。フランスでは「少女」の意味を知っている人は少なく、このため男性が無意識に避けてしまうことを防いでいるのではないかとつづっている。
筆者は、少女漫画の中には優れた作品も多く、「少女」と分類されるだけで男性が読まないのは残念なことだと考えており、フランスで「Shojo」という名のジャンルが確立されていることに、好感を抱いている。少女漫画は、少年漫画の人気に押されがちではあるものの、フランスで評価されている様子がうかがえる。
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