2011年10月26日水曜日

■震災で激減、外国人観光客呼び戻せ 京都、官民取り組み

震災で激減、外国人観光客呼び戻せ 京都、官民取り組み
http://www.asahi.com/travel/aviation/OSK201109140138.html?ref=reca
2011年9月15日0時35分

 東日本大震災後に激減した外国人観光客が、世界的な観光地・京都になかなか戻らない。円高の影響も懸念される中で、官民があの手この手の呼び戻し策に乗り出している。

 「京都市内に宿泊する中国人観光客は、ここ10年で4倍に増えた。ぜひ京都に来てほしい」。京都市の白須正・産業観光局長は14日、市役所で中国・山東省の旅行会社の社長らでつくる「山東省旅行社協会」の一行に強くアピールした。

 山東省と友好協定を結ぶ山口県との交流のため訪日し、視察で京都に立ち寄った。協会の陳秉忠(チェン・ビンチョン)副会長は「中国の観光客に、京都はあまり知られていない。いろいろなコースを作って宣伝したい」と話した。

 府や府観光連盟などでつくる外国人団体観光客誘客促進協議会は今月、外国人の団体旅行を実施した旅行会社に対する助成制度を始めた。対象は、外国人10人以上で府内に1泊以上し、2カ所以上の観光地を訪れた団体旅行。人数が10~19人なら10万円、20~29人なら15万円、30人以上なら20万円を助成する。

 8日までに中国、韓国、ブラジル、タイなどからの旅行約180件について、計約2500万円の申請があった。予算額の上限に達し、14日に受け付けを終了した。府観光課の担当者は「想定を上回るスピード。ひとつの安心材料になった」と話す。

 京都市は外国人宿泊客の不安を解消しようと、1日から市内のホテルや旅館約600軒を対象に、電話通訳の実証実験を始めた。外国人宿泊客からの相談を受けたフロントの職員が専用窓口に電話すると、日本語、英語、中国語、韓国語の4カ国語で、24時間態勢で対応する。

 14日までの利用は4件で、「中国人の宿泊客がどこに行きたいと言っているのか分からない」などの相談があったという。

 民間の動きもある。京阪バス(南区)は10月1日から、定期観光バスで外国語案内を始める。対象は、金閣寺、銀閣寺、清水寺を回る「京の半日コース」と、金閣寺、清水寺を回る「京の早まわりコース」の2コース。イヤホン式の受信機から、英語、中国語、韓国語の3カ国語の音声ガイドが流れる。全地球測位システム(GPS)でバスの位置を把握し、案内地点を通過すると車内モニターに映像が流れる。

 JR京都駅(下京区)内に府と京都市が共同で設置する京都総合観光案内所(京なび)を利用する外国人の数は、大震災直後の4月、前年同月比24%の約6千人にまで落ち込んだ。8月も同47%(速報値)と苦戦が続く。京都市観光協会の担当者は「今後は震災に加えて、円高の影響も出てくるだろう」と懸念する。

 京都市の担当者は「根本的な原因は放射能への不安。原発事故が収束しない限り劇的な回復は難しい。できることから始め、なんとか持ち直せれば」と話す。(竹山栄太郎、堀田浩一)



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