雪かきしない韓国人…寒波で転倒事故が急増
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/01/11/2013011101223.html?ent_rank_news
2013/01/11 13:01
先月は2万4000件
大雪や寒波で自宅前や路地がアイスバーンに
住民が雪かきをせず放置
あちこちの路地がアイスバーンと化している。降った雪が凍結するためだ。自宅や自分の店舗の前の雪かきは、自分で行うのが市民としての責務だ。多くの地方自治体はこれを条例で義務付けている。市民一人一人がこの責務を果たすことで、家族や隣人が転倒事故に遭う危険を軽減できる。10日午後、ソウル・光化門では、帰宅する市民たちがアイスバーンと化した歩道の上を注意深く歩いていた。
会社員チョン・ウンヒさん(22)=大邱市達城郡多斯邑=は、今月8日午後6時ごろ、同市中区東城路の路上で滑って転倒し、交通事故に遭った。凍結した歩道を歩いていて、車道側に転倒し、走ってきた乗用車にはねられたのだ。チョンさんは友人の助けを借りて近くの整形外科病院に行ったが、転倒しけがを負った人たちが長蛇の列を作っていたため、総合病院の救急治療室に移動した。しかし、ここでも1時間ほど待った末、ようやく診察を受けられた。
寒波や大雪のため道路が凍結し、また市民が自宅前の雪かきを十分に行わないため、転倒事故が相次いでいる。このため、整形外科病院は多くの人でごった返している。消防防災庁によると、先月発生した転倒事故は2万4254件に達し、前年同期(1万4808件)に比べ63%(9446件)増加した。
除雪が幹線道路を中心に行われているため、歩道や裏通り、路地などはアイスバーンと化している所が多い。多くの地方自治体は5-6年前から、自宅や自分の店舗の前の雪かきを行うことを条例で義務付けている。
ソウル市は、居住用建物の前1メートル、居住用でない建物の周辺1メートルの範囲で、所有者や占有者、管理者が雪かきをすべきだとしている。だが、罰則がない勧告にとどまっているため、実際に雪かきをする人は少ない。10日午後、ソウル市冠岳区大学洞の考試院(受験生向けの貸し部屋)が集まる路地では、通行人たちがアイスバーンと化した道を、まるで綱渡りをするかのように注意深く歩いていた。大学生オム・テヨンさん(25)は「誰も雪かきをしないため、雪が降った翌日には道が凍り付く。昨年末からずっとこの状態だ」と話した。
地方自治体は人手不足のため、住宅地の路地や裏通りの除雪を行うのは困難だ。ソウル市江東区のイ・ビョンチョル道路管理課長は「車道や大通りではない、住宅地の道路まで除雪を行うだけの余力はない。住民たちが自ら、自宅周辺の雪かきを行うことで、事故を減らすことができる」と話す。
消防防災庁は2010年、自然災害対策法を改正し、雪かきをしない建物の管理者に対し、最大100万ウォン(約8万4000円)の過料を科す方針を表明したが、「公共機関が行うべきことを市民に押し付け、罰金まで科すのか」として反発を招き、撤回した。一方、米国ニューヨーク州(100ドル=約9000円)やミシガン州(500ドル=約4万5000円)などでは、建物の前の雪かきをしなければ過料を科される。ソウル市も近く、自宅前の雪かきをしない場合、過料を科すことができるよう、消防防災庁に法改正を提案する方針だ。
今月3日、自宅前の路地で転倒し入院した会社員(26)は「自宅前の雪かきを義務付ける条例があることを知らなかった。公務員が除雪をするのが当然ではないか」と話した。また、京畿道九里市で果物店を営む男性(61)は「お客さんがけがしてはいけないと思い、店の前の雪かきをしているが、市役所でやってくれた方が気楽だ」と話す。
転倒事故が相次ぎ、病院の整形外科は多くの人でごった返している。大邱市のクァク病院では先月以来、転倒しけがを負った人が1日に100人ほど集まり、ベッドが不足している状態だ。同病院の関係者は「重症患者や手術を受けた患者でなければ入院は不可能だが、転倒した人たちのために、病室にベッドを増やす案を検討している」と語った。一方、9日午後1時ごろ、ソウル市蘆原区の中渓聖母整形外科医院では、転倒して手足を骨折した6人の患者が診察を受けるため待っていた。同医院は「この1週間、凍結した道路で転倒した初診患者だけで40人を超えている。昨年同期に比べ3倍以上も増えた」と話した。転倒した患者の多くは高齢者だ。
医師たちは「周辺の路地が狭く、坂道も多いため、転倒事故が増えている」と説明した。ソウル市九老区の延世サラン(愛の意)整形外科には今月2日、転倒しけがをした患者が40人ほど来院した。前日、ソウルに雪が降った後、気温がマイナス15度まで下がったため、道路がアイスバーンと化したためだった。大規模な病院でも状況は同じだ。ソウル市の建国大学病院の整形外科では昨年の今ごろ、転倒しけがをした患者の手術が1日に4-5件程度だったが、今年は10件以上も手術を行っている。
消防防災庁は「転倒事故を防ぐためにも、市民が自ら自宅前の雪かきを行う必要がある。また外出する際には、ポケットに手を入れず、凍結した道を歩くときには普段よりも歩幅を10-20%短くしてゆっくり歩くなど、注意すべきだ」と話している。
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