2012年2月20日月曜日

■【上海ブログ】日本人が行きつけの、とある日本式のしゃぶしゃぶ店


【上海ブログ】日本人が行きつけの、とある日本式のしゃぶしゃぶ店
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=0220&f=national_0220_114.shtml
2012/02/20(月) 12:01
  
 週末の食事の話。

 以前短期赴任していた時、行きつけにしていた日本式しゃぶしゃぶ店が静安寺、上海展覧中心の近くにある。行きつけ、といっても、2-3度行ったきりだったが。しゃぶしゃぶ食べ放題が88元からあり、そこそこ美味しい牛肉を出してくれる。生ビールが当時一杯5元というのがうれしかった。

 私の生活圏(人民広場)からは少し遠いので、私が行くのは週末だけ。よく行っていた頃は、行くたびにお客さんも多くなく、それはそれでこじんまりと、静かなお店だった。店員の接客も日本レベル、ものすごく教育が行き届いている。とにかく好印象なお店であった。

 以上は2011年2月までのこと。


 約1年ぶりに行ってみると。。実はお客さんがそんなに入っていなかったから経営が大丈夫かと心配し、なくなっている可能性もあるかな、と考えていたが、実際は健在。逆に、ものすごく繁盛していた。1年ぶりなのに食べ放題価格も据え置き、生ビールは少し値上がって8元となっていたが、某日本料理店の20元と比べればまだまだお得。

 20人以上の団体客が入っており、2階はそれだけでいっぱいいっぱいだったが、2階の脇に空いていた席にすぐに座れた。帰り際、1階をのぞいてみると、これまた10人ぐらいの団体客が。団体客ばかりだから、この日が特別だったのか、と思ったが、2階の団体客が引ける頃には立て続けに2組のカップルが来店していた。それほどの繁華街というわけでもなく、人通りはむしろ少ないところにある店だったが、日本式しゃぶしゃぶに興味をそそられて現地の人が入店するらしい。

 そのうちの1組のカップルは私の席の隣だったので、話が筒抜けだった。どうやら、日本式しゃぶしゃぶ自体が初めての様子で、店員にいろいろ聞いていた。結局選んだのはしゃぶしゃぶではなく、すき焼きのコース。生卵について、「これどう使うの?」と店員に聞いていた。「鍋の中に味がついているから、具を取って生卵につけて食べます」という説明に納得していた。生卵に違和感のない中国人も珍しくなくなったのだろうか。

 食べ進めてしばらくたって、男性の方が「味が薄いよ。辛味のタレをちょうだい」と店員に言っていた。すき焼きの甘しょっぱさだけでは物足りなかったらしく、中国の鍋物ではつき物の唐辛子を求めるところが何とも中国人らしい。それもすぐに提供されていた。そういう現地のお客さんの要望も多いのかもしれない。

 この日、団体客やこれらのカップル、すべてのお客さんが中国人だった。日本式しゃぶしゃぶなのに日本人のお客は私だけ。店員もみな日本語がうまいのに、この日は日本語がなかなか使えない。私も中国語で応対するものだから、店員は何が何でも私相手に日本語使ってやろうと躍起になって、私が中国語、店員が日本語とぎくしゃくのやり取りになった。

 それはともかく。現地の人に愛される日本料理店は長続きすると思う。もともと鍋物は万国共通、受け入れられやすい。日本式しゃぶしゃぶ・すき焼きが日本人駐在員の舌を楽しませるよりも、もっともっと現地に受け入れられれば良いと思った。



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