2012年2月28日火曜日

■【中国ブログ】「ご迷惑の連鎖」から考える日本人の独得な価値観とは


【中国ブログ】「ご迷惑の連鎖」から考える日本人の独得な価値観とは
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=0227&f=national_0227_368.shtml
2012/02/27(月) 23:44
  
 中国人ブロガー「居日華」さんは、「牛丼事件が引き起こした“ご迷惑”の連鎖」というタイトルでブログを書いている。

 ブロガーは日本に住む華僑から聞いた話として、サッカー部の男子高校生が電車の中で牛丼を食べていた話を紹介。「部活が終わって腹が減り、ホームで牛丼を食べていたら電車が来てしまった。牛丼を車内に持ち込んで食べていたが、車内では誰も注意する人がいなかった」。だが、高校生たちは制服を着ていたため、翌日学校に電話で誰かが注意してきたという。

 高校側は驚いて即座に調査班を編成。だが、高校生は正直だったので自ら自分がやったと名乗りでて、反省文を書いた。サッカー部は1カ月間の活動停止処分を受け、家庭にもしっかり教育するよう電話がいった。

 ブロガーは「制服を着ていたため、“ご迷惑の連鎖”が生まれてしまった」と解説。日本人は「関係に近い人ほど連帯責任が重くなる」ため、サッカー部のほかの学生も責任を負うことになるという。

 「電車内でパンやお菓子を食べる程度なら日本の電車内でもよくあるが、弁当を食べたり飲酒をしたりするのは反感を買われる。直接注意をすると周囲の人に迷惑がかかるため、そっと席を離れて無言の注意をする人が多い」とのこと。間違いを指摘することよりも周囲に迷惑をかけるかどうかを重視するため、「日本では物事の善悪は“他人に迷惑をかけるかどうか”によって決まる」というわけだ。

 その上でブロガーは、1972年の日中国交回復時に田中角栄が「わが国が中国国民に多大なご迷惑をお掛けしたことについて、私は改めて深い反省の念を表明するものであります」と話したことについて、「“ご迷惑をおかけした”という誤り方は、侵略戦争に対する反省から来ているのではなく、事なきを得るために折れたという一種のテクニック」と主張。「中国と日本の間で歴史認識が異なりぶつかり合う原因は、日本人の“ご迷惑”という独得な観念と、中国人のはっきりした善悪の観念がかみ合わない点にある」と説明した。

 だが一方では、「“ご迷惑の連鎖”を気にするため、日本社会では公共の場で他人を不快にさせないよう気をつける人が多い。大声で騒いだりポイ捨てをしたり、横入りをしたりする人は日本社会では自然と少なくなる」と解説。“ご迷惑”という考え方のプラスの面も指摘していた。



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