2012年2月20日月曜日

■中国政府、観光業発展戦略に即して観光系企業への金融支援を強化


中国政府、観光業発展戦略に即して観光系企業への金融支援を強化
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=0219&f=business_0219_015.shtml
2012/02/19(日) 14:13
  
 人民銀行など中央政府の7部門(七部委)は16日、共同で『業界の発展を促進させるための金融政策に関する意見(以下、『意見』)』を発表し、観光業界の観光資源を豊かにするため、国内の観光業発展戦略に即し、上場条件に合致する旅行企業上場への融資をバックアップすることが明確化された。すでに上場している観光企業に関しては、積極的に妥当な方法で再融資を行い、あるいは資本市場での合併再編などにより事業の拡大を目指す。中国網日本語版(チャイナネット)が報じた。

 『意見』によると、各銀行や金融機関は、観光業界に対する融資管理やサービスを強化する事が求められる。そして、旅行プロジェクトのリスクと経営状況を考慮し、観光業界の特徴に即して融資項目やモデルを打ち出し、妥当な融資金利・返済期限・返済方法で対応する事によって、条件に適応する旅行企業が、速やかかつスムーズに融資を受けられるような体制を整えることが必要である。また、小規模の観光企業、農村の観光企業に対しても融資サービスを拡大することが求められている。

 ゴルフ場や大型のテーマパーク、都市水源地の観光農業など発展が禁止あるいは制限されている旅行プロジェクトに対しては、厳格に融資を制限する必要がある。また、旅行プロジェクトの名目で、不動産開発を行う企業に対しても厳密な審査を行う。

 『意見』はほかにも、商品と制度のイノベーションを促進することを目指しており、観光企業への融資多元化の道を促進する。観光資源の強化をバックアップし、国家の観光促進戦略に符合する、あるいは上場条件を満たす旅行企業に対し、上場するための融資を行うことを目指している。社債などのデットファイナンス(銀行借り入れや社債発行などの借り入れによる資金調達)を活用し、旅行企業に対する債券市場のバックアップを強化する。旅行市場の参入を幅広く受け入れることで、観光保険の市場発展も促進していく。

 注目したいのは、『意見』が、観光関連の消費融資の発展も歓迎していることだ。銀行や金融機関と観光企業が資源を統合し、観光関連の消費需要を満たす金融商品を打ち出すことを促している。また、観光業界の外貨管理やサービスを向上させ、企業が国外に進出することを後押ししている。




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