2012年2月21日火曜日

■中国人誘客、大阪で熱気 大阪商議所や阪急電鉄


中国人誘客、大阪で熱気 大阪商議所や阪急電鉄
http://www.kyoto-np.co.jp/economy/article/20120218000024
【 2012年02月18日 10時42分 】

 中国人観光客の受け入れ拡大に向けた態勢作りが、大阪で活発になっている。大阪商工会議所は地元商店街などに接客ポイントを伝える出前セミナーを始め、阪急電鉄は京都や神戸と結ぶ梅田駅に中国人スタッフが常駐する観光案内所を新設した。国内客の消費が低迷する中、購買意欲が旺盛な中国人客にスムーズに観光し、カネを落としてもらおうと熱を上げている。

 大商の出前セミナーは昨年11月にスタートし、これまで商店街やショッピングセンター、百貨店の7カ所で計12回催した。店頭でよく使う会話や単語を中国語と日本語で併記したオリジナル指さしシートを配布し、接客のポイントをまとめたDVDを使って説明する。今後も5カ所7回の実施が決まっており、担当する土居英司さん(34)は「セミナーを第一歩としてそれぞれ、次につなげてもらいたい」と話す。

 日本政府観光局(JNTO)などによると、2010年の訪日中国人旅行者の1人当たりの買い物代は8万6千円で、調査した15カ国・地域のうち最多。中国人旅行者141万人の半数程度が大阪を訪れている。昨年の東日本大震災で大きく減少したものの秋以降は回復基調にあるという。

 阪急電鉄は、今月1日に梅田駅に開設した「阪急ツーリストセンター 大阪・梅田」のスタッフに中国人と韓国人の留学生を配置した。英語、日本語を含め4カ国語で京都などへの交通案内や観光情報を提供をしている。

 中国出身の朴慶浩さん(26)は「やりとりする中でお勧めの場所を提案できる」ときめ細かな対応を心掛ける。一般的な道案内もするが、これまでの利用者数は1日平均約180人と想定の3倍に上っている。

 また、関西の私鉄6社と大阪市交通局は、中国語や韓国語など4種類のレールマップを作って主要駅で配布するなど、外国人客の利用促進を図っている。

 政府は訪日外国人旅行者を16年までに2千万人に増やす目標を掲げており、増加が期待される中国人客をうまく呼び込めるかどうかが、地域活性化の大きなテーマとなりつつある。


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