2012年2月13日月曜日
■【上海ブログ】日本人が体験した中国国内線でのレアなケース
【上海ブログ】日本人が体験した中国国内線でのレアなケース
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=0213&f=national_0213_037.shtml
2012/02/13(月) 09:53
また地方出張の話。
中国国内を出張している人であれば、中国国内線のひどさは身に染みていると思われる。ある友人は、上海-武漢の移動について、飛行機だとスケジュール調整がつかないので、高速鉄道を利用し始めているという。飛行機だと2時間前後、高速鉄道(動車)だと5-6時間かかるが、いつ飛ぶか分からない飛行機よりは、時間に関しては安定運行している高速鉄道のほうが、結局スケジュールの調整がしやすくなる。
それほど国内線のフライトは不安定で、1時間、2時間遅れは覚悟しておく必要がある。中国では30-40分前搭乗なので、やはり最低でも1時間前には空港に着いておかなければならない。空港も総じて郊外だから、移動時間も馬鹿にならない。乗って飛び立てば速いが、下手な遅れ方をしようものならなおさら、思わぬ莫大な時間を食うことになる。高速鉄道で6時間圏内であれば、結局高速鉄道の方が便利とも言える。
そんな時のこと。深セン出張が終わって、上海に戻る際。予定より仕事が早く片付いたので、予定のフライトより1時間ぐらい前の飛行機に変更できないか、と考えた。当然、「遅れるのが当たり前」だから、フライトを変更して少しでも早く上海に着きたい、という思いからだ。
深センの空港に到着したのが16時30分。当初予定が18時30分発。上海着が20時40分。これを17時30分ぐらいの飛行機に変更しようとした。が、該当便がなく、変更できなかった。嫌な予感。「まあ、やむなし」と、予定通りのフライトを待つことにした。
セキュリティなどを経て、出発ゲートに到着したのが17時。何もなければ18時搭乗開始だから1時間程度の待ち時間だが、今までの経験上、8-9割の確率で、搭乗時間は押すことになるかな、とその時は思った。
助かったのは深センの空港のWIFIが非常に安定しており、高速だったこと。上海の浦東、虹橋の両空港もつながるはつながるが、すぐに切れたりするし、北京や広州は全くだめだった記憶がある。成都や長沙など地方都市はなおさら。メールのチェックなどを空いた時間にできるのは非常に助かった。
さて、非常に珍しく予定通り18時に搭乗が開始された。「これは、離陸できず、機内で待たされるパターンか」とも思ったが、何はともあれ搭乗。しかもお客さんも秩序だって混乱なく、予定より早く全員の搭乗が完了したらしく、また他の発着便にも混乱がなかったようで、18時30分になる前に「離陸します」というアナウンス。「おやおや、こんなこともあるんだ」と、中国ではほとんど初めての繰上げ出発を経験した。
フライトも順調で、中国東方航空のエコノミーだがゆったり仕様の機。その前の何回かは、上海航空や吉祥航空などの、完全エコノミー、図体がでかいこともあるのだが、膝が前の座席につかえます、という仕様だったので、なおさら快適。そんな中、19時45分ごろ機内アナウンス。「当機はあと30分ほどで上海虹橋空港に着陸します」。
「えっ? 予定は20時40分だったのに、30分近く早まるの?」。中国語力の劣化が激しく、中国語アナウンスのヒアリングミスというケースも考えたが、アナウンス後、どんどん下降を始めていくのが分かった。下降テンポがいつになく速くも感じた。機長もあまりにも順調すぎるフライトに興奮したか。
結局そのとおり着陸。20時20分ごろには飛行機から降りられ、順調に帰宅(当時はまだホテル住まいだったが)。20時40分上海着であれば、実際は22時着を無意識のうちに想定していたので、繰上げ出発、繰上げ到着というレアなケースに遭遇した、「ありえない幸福」包まれたような気分だった。
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