2012年2月13日月曜日

■【上海ブログ】日本人が人民広場のホテルに安く泊まれるわけ


【上海ブログ】日本人が人民広場のホテルに安く泊まれるわけ
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=0210&f=national_0210_072.shtml
2012/02/10(金) 11:38
  
 上海ブログと題しつつ、まだ一つも上海に関する話題を取り上げていない。今回は上海の話にしよう。

 ちなみに上海ブログは、サーチナの人気コーナー(自分で立ち上げたものなので、自画自賛めいて恐縮だが)、「中国ブログ」シリーズにあやかったもので、筆者の上海現地法人への赴任にあわせ、仕事上、生活上、身の回りに起きたことを紹介していくコーナーである。蛇足。

 赴任に先立って、探してはいたが、すぐに住居が見つかるわけでもなく、1週間前後ぐらいのホテル住まいを考えて赴任手配した。オフィスに近く通勤が便利で、安いところ。以前紹介したように、お湯が出てネットに不便がないこと。

 上海現地法人は人民広場という、上海でも大きな繁華街のど真ん中にある。当然周辺ホテルの宿泊料金も高めが普通だ。そうして検索をかけていくと、398元/1泊というホテルを発見。「人民広場で、1泊400元弱?」と怪訝に思ったが、とりあえず予約。

 これも前に言ったが、上海出張でホテルに泊まる場合、500元前後のところが多かった。そうしたホテルは、上海現地法人オフィスからそこそこ近いとはいえ、タクシーで1メーター以上かかる。渋滞に巻き込まれれば20分は見なければならない。特に平日、上海は本当にタクシーがつかまらないし、前回の出張では冬の夜、寒い中、傘も持たずに雨に打たれながらホテルに戻るためのタクシーを探したという苦い経験があり、今回はできれば歩いていける距離にホテルがあって欲しいと思っていた。

 今回予約したホテルについて、場所を確認すると、南京西路の上海新世界と国際飯店の間。超一等地である。オフィスから近いこともあり、この当たりは熟知しているが、「はて、あんなところに安いホテルがあったかな」と、やはり行ってみるまで心配になった。

 ホテルに着いてみると、中には入ったことなかったが、やはり何度も通りかかったことのあるところ。玄関に怪しげな日本人向けクラブの看板が出ているのに目をつむれば、国際飯店のように戦前からあるような、古い、格式ありそうなホテル。ロビーやホテルマンもしっかりしている。早速チェックイン。

 部屋も何から何まで問題なかった。むしろ綺麗すぎるぐらい。ホテルの料金表を見てみると、1000元/1泊が最低料金になっており、あてがわれた部屋のタイプがそれに該当するのだろう。それが60%OFFで泊まれる。

 からくりは、現地大手旅行サイト・携程(Ctrip)などによる団購(共同購入)だと思われる。携程に関わらず、中国の旅行サイトは、軒並み格安のホテル料金を提供しており、今回泊まったホテルについても、携程以外のサイトでも同じ料金で提供していた。

 携程は楽天が過去に出資し、高い価格で売り抜けて、莫大な投資収益を得たことで日本でも一時期有名になったが、米ナスダック上場企業。私自身、昔から愛用しており、利用件数や金額で会員ランクが変動するシステムで、すでにかなり高いランクの会員になっている。

 この共同購入の仕組みだと、宿泊スケジュールの調整や延長は、ホテルのロビーに直接行ってもできない。必ず携程などサービス提供元に連絡し、そこで手続きを行ってから、ホテルのカウンターに行く必要がある。しかし、携程ほどになるとサービスも行き届いているので不快な思いをすることなく、慣れてしまえば苦にならない。

 中国の各ホテルは携程らの集客力に頼って、破格のサービスを彼ら向けに提供しているのだろう。共同購入全般に言えることだが、こうした方法が、ホテル側にとって長期的に本当に得なのかどうかは分からない。しかし消費者にとっては魅力的であることは間違いない。携程で良い思いをすれば、また携程を使う。私自身身をもってそのスパイラルの渦中にいる。サービス提供元のサイトにはありがたい仕組みになっているはずだ。



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