2012年2月17日金曜日

■【仏国ブログ】日本は一見高齢者に優しい社会、しかし実態は違う


【仏国ブログ】日本は一見高齢者に優しい社会、しかし実態は違う
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=0217&f=national_0217_057.shtml
2012/02/17(金) 10:11
  
 フランスでもよく知られている、日本の高齢化社会。フランス人女性のブログ「Marionchan」では、日本の高齢者が置かれている実態を紹介している。

 筆者はまず、日本の高齢者に優しい部分を紹介。日本の街には年配の女性が杖をついたりして外出している姿がよく見られ、銭湯では、家族に背中を流してもらっている姿がある。また老人に感謝し、敬意を表する「敬老の日」は、毎年の祝日として存在していると説明。

 さらに、老人のための栄養バランスを考えた食品が販売されていたり、公共の交通機関には老人のための優先席があるなど、高齢者にとっては日本はとても住みやすい国だろうと感じさせるほどだと述べている。

 しかし、一方で日本における高齢者の生活は決して甘いものではないと筆者は語る。年金など、高齢者に向けて支払われる金銭が必要などという理由から、死亡届を出さないままとなったりし、生死の消息が不明の老人が存在したり、老人用の施設に入った老人に、家族がほとんど会いに行かないことがあるなど、決して甘い生活ではないと伝えている。

 また、老人をターゲットとした「振り込め詐欺」という犯罪も存在することを紹介、家族になりすまして、お金をだまし取ると説明。ほかに、一人で孤独に生涯を閉じる「孤独死」も、日本では社会現象と考えられるほど多く発生したと記している。

 フランスでは、老人がその子ども夫婦の家庭で一緒に生活することはほとんどなく、自宅もしくは老人用の施設で独立した生活を送ることが多い。しかし、家族との結びつきは強い傾向にあり、家族と会って過ごす時間を楽しみながら余生を過ごす。

 日本では、高齢者に敬意を持ち、また日本社会を構成しているメンバーとして、存在感も決して薄くない。しかし、これらのような、老人にとっての悲劇が発生することは、家族との結びつきが弱いためではないかという理由がうかがえる。



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