2012年2月16日木曜日

■【社説】観光客泣かせのぼったくり料金を追放せよ


【社説】観光客泣かせのぼったくり料金を追放せよ
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/02/16/2012021601249.html
2012/02/16 12:37

 韓国を訪れた外国人観光客は、2000年の532万人から、昨年には979万人へと増加し、今年は1000万人を突破する見通しだ。現在、ソウル市だけで40カ所、6400室規模のホテルの新築・増築工事が進められている。外国人観光客数が急増する中、宿泊施設が不足しているためだ。だが「観光大国」として飛躍するためには、高級ホテルだけでなく、ユースホステルのようなリーズナブルな宿泊施設や、負担が軽く、かつ品位のある中級ホテルを同時に整備していくべきだ。2010年には、13億人の人口を抱える中国で、5400万人が海外旅行に出掛けた。その中国人を韓国に呼び込むためには、中国で使われている簡体字の案内板も整備する必要があり、また全国的に土産物の開発に取り組むべきだ。

 そして、今すぐ取り組まなければならないのは「ぼったくり料金」の追放だ。日本人観光客がソウル・南大門市場近くの屋台でキムチジョン(キムチ入りの韓国風お好み焼き)1枚とビール2本を注文したところ、5万ウォン(約3500円)を請求されたという話が、昨日付の本紙で紹介された。本来の値段は1万6000ウォン(約1100円)だったが、その3倍以上にも値段をつり上げたというわけだ。

 韓国観光公社の観光苦情申告センターが10年に受け付けた、外国人からの申告件数は750件に達した。そのうち、最も多かったのは「ぼったくり料金」の問題だった。飲食店をめぐる37件の申告のうち19件は「なぜ、韓国語のメニューと日本語のメニューの金額が異なるのか(日本人)」「ご飯を二つ追加で注文したところ、1万ウォン(約700円)を払うよう求められた(中国人)」といった、ぼったくり料金に関する告発だった。少し前には、ソウル・東大門から忠武路までの2キロの区間で日本人を乗せたタクシー運転手が33万ウォン(約2万3000円)を請求したケースもあった。

 ぼったくり料金に不満を抱いた観光客は、その後韓国には見向きもしなくなる。行政当局は、韓国に居住する外国人たちの協力を得ながら、ぼったくり料金に関する現状を把握し、業者が料金のつり上げを二度と思い付くことのないよう、十分な措置を講じるべきだ.。



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