2012年2月16日木曜日

■【中国ブログ】日本人の建築理念は正しいが「中国では通用しない」


【中国ブログ】日本人の建築理念は正しいが「中国では通用しない」
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=0215&f=national_0215_099.shtml
2012/02/15(水) 13:09
  
 建設業界で働く中国人ブロガーの「西北孤狼999」さんは、日本の大手総合建設会社をはじめとする日本企業と共同で中国のマンション建設に携ったそうだ。建設プロジェクトの各工程で、中国側と日本側には常に意見の相違が見られたというが、筆者はその理由について、「日本人と中国人の建築理念の違いが原因」とし、自身のブログで紹介している。

 筆者は、日本人の設計理念はとても保守的と主張し、すべてにおいてもっとも不利な情況を想定し、予防措置を講じることを挙げた。例えば外壁の防水について、中国人は二重で十分と考えるが、日本人は二重目の材料の耐久性が悪かった場合を考え、「どうしても三重は必要」と主張すると紹介した。

 すべて日本人の方法で施工すると建設コストはどんどん高くなってしまうと語る筆者は「確かに高品質なものを提供したいと思うが、それで販売価格が市場の限界を超えてしまうと誰も購入できなくなってしまう」と述べる。それを指摘しても日本人は考えを曲げることなく、「われわれが要求している品質は決して高すぎるものではない」と答えたという。

 もっとも見解が割れたのは「建築基準の問題」だった。日本の高層建築は100年を基準にして設計されるのに対して、中国は50年が基準だ。日本人設計士は「100年の耐久性を持つマンションを建設できるのに、それをしないのはおかしい」と述べ、「消費者は長持ちする家を喜んで購入するはずだ」と主張。

 しかし筆者は「中国政府が定める住宅の土地使用権は50年であり、マンションがそれ以上長持ちするとしても消費者はそのためにお金を使いたくはない」と指摘、「日本人の建築理念を変えさせるのは本当に困難」と述べた。

 筆者は、日本の建築理念は正しいと思うと述べながらも、「土地所有権の問題は政府が定めたことで、一企業がその問題を変えることはできない」とし、「この問題こそが中国の建築の耐久性を束縛するものだ」と綴った。



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