2012年2月20日月曜日

■作品賞、無声映画と3Dが対決=米アカデミー賞の行方は?


作品賞、無声映画と3Dが対決=米アカデミー賞の行方は?
http://jp.wsj.com/Japan/node_395244?mod=WSJFeatures
2012年 2月 19日  13:03 JST [時事通信社]

 世界最高峰とされる米国の映画の祭典、第84回アカデミー賞の授賞式が26日(日本時間27日)、ロサンゼルスで開催される。作品賞を制するのは、異色の白黒・無声映画「アーティスト」か、巨匠マーティン・スコセッシ監督による初の3次元(3D)映画「ヒューゴの不思議な発明」か―。授賞式を前に主な賞の行方を占ってみた。

 今回、最多11部門でノミネートされたのが「ヒューゴ…」だ。1930年代、パリの駅の時計台で暮らす少年が、亡き父が残した機械人形の謎を探り、映画草創期に活躍した映画人と交流する姿が描かれるファンタジー。スコセッシ監督は16日に東京都内で会見し、「(ノミネートされて)大変興奮している」と心境を語った。

 「ヒューゴ…」は作品賞の有力候補だが、フランスのミシェル・アザナビシウス監督の「アーティスト」を本命視する向きも多い。この作品は1920〜30年代のハリウッドが舞台で、スター俳優と新進女優の恋物語。作品賞を獲得すれば、無声映画としては83年ぶりの快挙という。両作の監督は監督賞にもノミネートされ、競い合っている。

 主演女優賞は「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」で元英国首相に成り切ったメリル・ストリープが、3回目のオスカーを狙う。ただ、「ヘルプ 心がつなぐストーリー」のビオラ・デイビスへの評価も高く、「マリリン 7日間の恋」で女優のマリリン・モンローを演じたミシェル・ウィリアムズを加えた三つどもえの戦いになりそうだ。

 主演男優賞は、「ファミリー・ツリー」で家族の再生に奮闘する父親を演じたジョージ・クルーニーと、「アーティスト」のジャン・デュジャルダンの激突とみられる。

 今回、日本の作品や俳優はノミネートされていないが、英国人監督が東日本大震災の被災地を見詰めた「津波そして桜」が短編ドキュメンタリー賞の候補に。震災発生1周年を直前に控え、受賞への期待が高まる。 



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